(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、本日5月15日より、同社の最新の生体情報モニタ「IntelliVue MXシリーズ」の新ラインナップとして、「IntelliVue MX400」「IntelliVue MX450」「IntelliVue MX500」「IntelliVue MX550」の4機種の販売を開始することを発表。生体情報モニタ「IntelliVueシリーズ」は、日本をはじめ世界各国の医療施設において、主に急性期部門、手術室などで高いシェアを有する生体情報モニタリングシステムとして好評を得ている、既に全世界で累計40万台以上の販売実績を誇る。
販売を開始する「IntelliVue MX400/450/500/550」は、2011年に発売した「IntelliVue MX700/800」と同様にワイド画面を持ち、同一のモニタリング・プラットフォームでパラメータモジュールも互換性があることから、患者データをシームレスに統合でき、高い拡張性を継承しながら、現在の電子化・情報化ニーズにも幅広く柔軟に対応できるよう設計されたものである。
「IntelliVue MX400/450/500/550」の希望販売価格は、「IntelliVue MX400」が80万円から、「IntelliVue MX450」が120万円から、「IntelliVue MX500」が160万円から、「IntelliVue MX550」が260万円からで(すべて税抜き、本体のみ。測定パラメータモジュール・オプションなど含まず、仕様により異なる)、年間の販売目標台数は4シリーズすべて併せて約1,500台の見込み。
「IntelliVue MX新シリーズ」の特長
使用環境に応じて選択可能な通信方式と拡張性で患者データ管理をサポート
発売以来好評の「X2」によるデータの途切れのないシームレスな連携や、昨年発売された「NMT(神経筋伝達)モジュール」も含め、従来より販売しているIntelliVueシリーズ用パラメータモジュールへの対応など、拡張性がある。また、セントラルモニタとのネットワーク通信方式として、有線LAN、無線LAN(802.11a/b/g)、「IntelliVue Telemetry
System」(ITS / Philipsオリジナルの無線送信方式)から使用環境に応じて選択可能なオプションを用意しています。昨年発売のセントラルモニタ「PIIC iX」との組み合わせでは、充実した患者データ管理機能を提供でき、外部機器データも含めてHL7フォーマットによる院内情報インフラとの通信が行えるため、部門システムや電子カルテとのデータ統合も容易に行える。
見やすいディスプレイでより確かな診断とワークフローの効率化を実現
周囲の明るさに応じて画面の輝度を自動調整するセンサーを内蔵し、在室患者の治療の質を高めることに貢献。従来の「IntelliVueシリーズ」同様、タッチスクリーンを採用した直観的なユーザーインターフェース、ワイドな画面、柔軟なスクリーン構成により、より確かな診断とワークフローの効率化に役立つ。加えて、多彩なCDSツール(Clinical Decision Supportツール)も充実しており、医療チームの臨床的な意思決定を支援する。
病院内のあらゆる場所で使える利便性
人間工学に基づいて設計されたハンドルを内蔵し、専用のベッドハンガーマウントの使用やバッテリー駆動も可能な、搬送も含めた使用を想定した新しい筐体だ。従来、パラメータモジュールでのみ提供していた外部機器接続「IntelliBridge(インテリブリッジ)機能」を、専用ボードの開発によりコンパクトな筐体へ組み込むことで、搬送中も、呼吸器や心拍出量モニタなどの外部機器の波形や数値情報などを同一画面上で管理することが可能となった。外装は交差感染に配慮し継ぎ目を極力減らし、様々な消毒剤にも対応した材質を使用している。
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(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン
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