ペリフェラルインターベンション事業部の強化、
アテレクトミーおよびスロンベクトミーの成長加速を期待
ボストン・サイエンティフィックは、ペリフェラルインターベンション治療を牽引するポートフォリオを大きく拡大する戦略として、バイエルのインターベンション治療機器事業を4億1,500万ドルで買収することを発表した。支払は現金ベースで行われ、移行期間中のバイエル社が行うサービス提供に係る費用も含まれている。同社では、買収完了条件を満たした後、2014年度後半に買収を完了する見込み。
バイエルの強力なインターベンション治療機器事業およびその革新的テクノロジーが加わることにより、末梢血管疾患治療を牽引する包括的ポートフォリオを提供するための同社の戦略がさらに強化される。この買収により、同社では、急成長を遂げるアテレクトミー(アテローム切除術)およびスロンベクトミー(血栓除去術)を含めた末梢血管領域における魅力的市場への参入が一層進むものと予想している。バイエルのインターベンション治療機器事業の2013年度の売上高は、約1億2000万ドルであった。
「この買収により、ボストン・サイエンティフィック社の継続的成長が加速されることが予測されます。また私たちは、バイエル社のインターベンション治療機器事業チームをボストン・サイエンティフィック社に迎えることを楽しみにしています」と、マイク・マホーニー氏(同社社長兼CEO)は述べた。また、「これらのテクノロジーは、医師が患者さんの四肢および生命を救う助けとなります。今回の買収により、末梢血管疾患による重篤な症状に苦しむ世界の2,700万人以上の患者さんに、当社の製品をより効果的に提供することができるようになると信じています」とも述べた。
買収の完了と同時に、バイエル・インターベンション治療機器事業は同社ペリフェラルインターベンション事業部に組み込まれる。
「バイエル社のインターベンション治療機器事業が加わることにより、当社の事業拠点が拡大され、治療が困難な末梢血管疾患治療のための完全なポートフォリオを、医師および医療システムに提供する当社の能力がさらに強化されます」と、ジェフ・マービス氏(同社ペリフェラルインターベンション事業部社長)は述べた。また、「私たちは、この買収により、ペリフェラルインターベンション事業部の成長が加速され、末梢血管治療における世界的リーダーとしての当社の位置づけが強化されると信じています」とも述べた。
ミネソタ州ミネアポリス近くに本拠地を置くバイエル インターベンション治療機器事業は、約350名の従業員を擁し、冠動脈疾患および末梢血管疾患の治療に特化した多くの革新的テクノロジーを提供している。今回の買収には、閉塞した動脈および静脈から血栓を除去するための血管内治療手技に用いられるAngioJetR血栓除去システムおよびFetchR 2 吸引カテーテル、および障害を起こした末梢血管からプラークを除去するために使用される最小侵襲デバイスであるJetStreamRアテローム切除システムが含まれる。
アラン・メイン氏(バイエル ヘルスケア社経営委員会メンバー、メディカルケア事業部責任者)は「末梢血管および心血管系疾患の機器において確固たる地位を築いているボストン・サイエンティフィック社に、AngioJet、Jetstream、Fetch2 を売却することは、これらの製品にとって長期的な持続可能性につながる前向きな一歩となるでしょう」と述べた。
今回の契約に基づき、前払金として4億1,500万ドルが支払われる。同社では、この買収が2014年の調整後 株当たり利益に与える影響はわずかであり、2015年には約0.01ドル増加し、その後、影響は次第に増加するものと見込んでいる。また、同社では、2014年におけるこの買収によるGAAPベースの1株当たり利益はわずかに希薄化し、2015年には微少であると予測。その後、この影響は、買収完了後に決定する買収関連の純損失および償却により、調整後1株当たり利益に対しては増大しないとも予測している。今回の買収は、反トラスト法クリアランスの取得を含めた慣習的な買収完了条件を満たした後、2014年後半に完了する予定。
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