島津製作所、約半分のX線量での運用が可能な血管撮影装置用新画像処理エンジンSCORE PRO Advanceを発売

2014.06.09

(株)島津製作所は高画質と低線量を実現した血管撮影システム用新画像処理エンジンSCORE PRO Advanceを、6月9日に発売した。
近年の血管内治療デバイスの進歩により、血管撮影装置は従来の検査装置から治療支援装置としての重要性が高まると同時にデバイスの微細化や複雑な病変に対する手技の高度化に伴い一連の透視時間も長くなり、更なる被ばくの低減が求められている。
SCORE PRO Advance は、リアルタイムの高画質化処理として従来のSCORE PRO で培われたマルチ周波数処理・エッジエンハンス処理に加えて新たにモーショントラッキング(動き追跡)型ノイズ抑制処理を可能にした。これにより残像とノイズが低減し、フレームレートを従来の半分(15fpsから7.5fps)にしても血管内治療に求められる画質を十分確保し、結果的に被ばく線量を1/2 に低減することが可能になる。
同社は、このSCORE PRO Advanceを2014年6月以降出荷する血管撮影装置Triniasシリーズに標準搭載し、高度な最先端治療をサポートしていく。
 
名称:血管撮影システムTrinias
価格:3億円~(税別)システム構成により異なる。
販売計画:80台(1年間、Triniasシリーズ合計)

【製造販売認証番号】(医療用)
224ABBZX00053000 据置型デジタル式循環器用X 線透視診断装置 [血管撮影システム Trinias]
 

左冠動脈造影画像
ノイズが少なく明瞭なコントラストで血管が造影される。

 

上 SCORE PRO Advance 透視画像 7.5fps
下 SCORE PRO Advance 撮影画像 15fps
撮影よりも低線量の透視において、更に半分のフレームレートでも十分な視認性を確保している。

 

●お問い合わせ
(株)島津製作所
医用機器事業部 グローバルマーケティング部 販売促進グループ
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