東芝医療情報システムズ(株)は、フレキシブル医事会計システム「HAPPYRAPPORT™(ハッピーラポート)」の販売を開始する。同製品は、①近い将来導入が検討されている地域包括ケアシステムへ対応できる機能を搭載するとともに、②病院経営に役立つデータ利活用支援機能を強化し、病院経営の核である医事会計業務を強力に支援している。また、③病院における介護請求計算をサポートする機能を新たに搭載(※)することにより、介護保険システムの別途購入が不要になるとともに、システムに余分な負荷をかけることなく、蓄積した会計データの活用ができる。さらに、④レセプト電算編集、総括情報集計を会計時に随時作成する機能を搭載することにより、集計の待ち時間を無くし、業務の効率化を推進する。
同社を含む東芝メディカルシステムズグループでは、今後もヘルスケアに積極的な開発投資を行い、患者サービス・医療の向上はもとより病院経営の改善や地域連携の推進のためのトータルなソリューションを提供していく。
なお同システムは、7月16日~18日に東京ビッグサイトで開催される国際モダンホスピタルショウに出展する。
[商品化の背景と狙い]
わが国は世界最速の少子高齢化時代に突入し、医療や介護分野におけるサービス提供体制に対する改革の機運が高まっている。その中で、政府は、2025年時点での「あるべき姿」の実現に向けて、医療機関の機能分化や連携を一層進め、医療資源の重点配分を行うとともに在宅医療やサービス付き高齢者向け住宅など居住系施設の充実を図り、それぞれのサービスを切れ目なく提供するという強いメッセージを伴った「2025年モデル」を打ち出している。今後2025年までに数次の診療報酬改定が実行される中、各医療機関は、それぞれの地域の中で存在感のある病院づくりに早急に着手する必要がある。
また、介護分野においても我が国の高齢化がピークを迎える2025年に向けて「地域包括ケアシステム」の基盤整備を進めることが急務とされ、介護サービスのあり方の見直しや医療との連携・役割分担が進むものと思われる。
そういった中で、医療機関での会計計算もであるである複雑化しており、より早く処理できるとともに、より正確で使いやすいシステムが求められている。 また、従来の会計のみの単独システムでは無く、近年広く求められている医療機関内のトータルシステム化の核となるシステムとして、他のオープン系システムとの接続性が重視されている。これらのニーズに応えられるシステムとして「HAPPYRAPPORT」を開発した。
[HAPPYRAPPORTの主な特徴]
1.操作性・利便性の向上とデータの利活用
入力をサポートする「患者情報」表示等、「HAPPYCS-ⅢPlus」の会計処理機能をさらに強化し、入力作業の効率化を図りである。さらに、表計算ソフトやグラフソフトなどのソフトウェアを活用することにより、簡易に統計表やグラフ・帳票を作成することができる。
2.介護保険システムへの対応(※)
オプション機能として、医療と介護の一元管理を可能にする、訪問・通所介護機能に対応し。介護保険システムの別途購入が不要で、システムに余分な負荷をかけることなく、蓄積した会計データの活用ができる。
3.自由なシステム構築が可能
予めご用意したマスタ・帳票フォーマット等から選べるプレセッティングと、好みのマスタやフォーマットを選べるカスタムセッティングの、2つの方式から医療機関の規模や使用目的に合せた自由なシステム構築ができ、他の医療システムとの連携を含めたトータルシステム化が可能である。
4.HAPPYサポートセンターによる24時間・365日のサポート体制
システムの故障時や操作上の問い合わせには専門の「HAPPYサポートセンター」が24時間・365日のサポート体制で対応している。
(※)はオプションである。
新商品の概要
商品名 :HAPPYRAPPORT(ハッピーラポート)
標準価格(予定):800万円から
●お問合せ先
東芝医療情報システムズ株式会社
担当 営業・業務管理部 小田島・武田
電話 03-5783-2435 FAX 03-3474-3059
http://www.tsmed.co.jp/tsmed/