グループ全体では増収、ヘルスケア事業では診療報酬改定の影響で伸び悩み、営業利益は10億円に留まる。
コニカミノルタ(株)は、10月31日、平成27年3月期の第2四半期(平成26年4月1日~平成26年9月30日)決算を発表。グループ全体の連結売上高を、前年同期比6.2%増の4,785億円とした。カラ―複合機の販売台数が伸びたことやデジタル印刷機の販売台数が前年より上回ったなど情報機器事業の増収が全社を牽引した。
営業利益は、情報機器事業での増益、産業用材料・機器事業での収益好転、為替の円安影響も寄与し、291億円(前年同期比20.7%増)。四半期純利益は、前年同期比164.2%増の146億円となった。
ヘルスケア事業では、主力のカセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR(エアロディーアール)」の販売が、国内では診療報酬改定による医療機関の投資意欲停滞の影響を受け微増に留まったが、海外では欧米での有力パートナーとの協業も寄与し数量を拡大。超音波画像診断装置では、事業統合したパナソニックヘルスケア(株)超音波部門と共同開発した新製品「SONIMAGE(ソニマージュ)HS1」を発売。同製品が病院市場で高い評価を得て、事業貢献が始まった。
一方、フィルム製品は新興国での需要拡大が継続し、販売数量、売上金額とも前年を上回った。最終的に、当事業の外部顧客に対する売上高は前年同期比1.3%増の364億円と増収を確保したが、営業利益は超音波画像診断装置事業立ち上げに伴う経費増もあり、10億円(同46.4%減)に留まった。
続いて、平成27年3月期(平成26年4月1日~平成27年3月31日)の連結業績予想では、売上高が前年同期比7%増の1兆100億円、営業利益が11.8%増の650億円、純利益が37.2%の300億円と見込んでいる。
今後のヘルスケア事業について同社は、海外は好調を持続し、国内では停滞していた医療機関の投資意欲が緩やかに回復すると予想している。
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