日本ヒューレット・パッカー(株)(以下日本HP)は、ミッションクリティカルなデータ分析やビジネスアプリケーションのワークロードに対応したSAPジャパン株式会社認定ソリューション「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA」統合型システムについての記者向け発表会を24日、東京都(江東区)で開催した。
日本HPは、パソコンやサーバーなどハードウェアから、物流や通信など幅広い業種向けのビジネスデータの分析や処理を手掛ける総合ITベンダー。一方、SAPジャパン株式会社は企業向け統合業務ソフトウェアのソリューションベンダー。
「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA」統合型システムは、膨大かつ高速なデータ処理や分析が必要とされるミッションクリティカルな業務などに用いられるSAP HANAと、高速なデータ処理が可能な日本HPのHP ConvergedSystem 900を組み合わせた製品。最大12テラバイトのデータを搭載し、障害分析機能などによりトラブル対策が強化されている。
発表会席上、手島主税氏(日本HP 執行役員 エンタープライズグループ事業統括 HPサーバー事業統括本部長)は、「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA統合型システムはSAP HANAのワークロードに特化することでスケーラビリティや高いパフォーマンス、高可用性を実現、企業の競争力強化に役立つ注文、生産、在庫、分析などのリアルタイムデータ分析を実現する」と語った。
また、堀田徹哉氏(SAPジャパン(株) バイスプレジデント ソリューション&イノベーション統括本部長)は、「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA統合型システム上のシンプルアプリケーションとして、エンタープライズ向けに高速アプリケーションを提供していく。(本製品は)両社の共同プロジェクトのノウハウを反映したものであり、実は日本HPは最大のSAPユーザー」と述べた。
ConvergedSystem 900本体
医療分野向けとしては、演算能力を活かし製薬会社のゲノム解析等、研究開発用として提案していくとのこと。