田村 全先生(慶應義塾大学 医学部 放射線診断科)より現地レポートを頂きました!
【RSNA2014 On-Site Report!】
慶應義塾大学 医学部 放射線診断科
田村 全
100周年となるRSNA 2014、今回は運良くEducation Exhibitsに演題が採択され、初めて参加することが出来ました。さて、初日はポスター会場と機器展示を中心に見ていきました。E-Posterはパソコンの数がやたら多い以外には他の学会と変わりません。とりあえず自分の演題をチェック。実はE-Posterは初めてで少し不安でしたが、無事に閲覧可能。SNS時代を反映してか、「Like!」をクリックすることができ、演題の横にその数が表示されます。自分の演題に「Like!」がつくと直ちにメールで連絡が来るシステムになっており、やはり非常に嬉しいものです。
機器展示はGEとSiemensを見学。GEではMAGiCという新しいMRの撮像法が印象的でした。複数のTR/TEを組み合わせた撮像を行い、その情報から再構成を行ってT1W/T2W/PD/T1FLAIR/T2FLAIR/STIRを作るというもの。CTでマウスを使ってWW/WLを調整するのと同じようにTR/TEをマウスで動かしてT1WからT2Wなど連続的に表示することができ、非常に驚きでした。撮像時間も頭部で5分と非常に短く、Conventionalな撮像法と比較した病変の検出率や信号強度についての検討がさらに必要ではありますが、スクリーニングなどに応用が期待されます。Siemensは今まで2管球のdual-energy CTを展開していましたが、今回は1管球で低電圧と高電圧を同時に照射するtwin-beam方式を見させていただきました。散乱線をどのように遮断しているのかなどの疑問はありますが、新しい方式のdual-energy CTとして注目されます。(12/1)
僭越ながら、自分の演題を。同僚の先生が「Like!」を押してくれていました。