大村知己先生(秋田県立脳血管研究セ ンター放射線科診療部)より現地レポートを頂きました!
【RSNA2014 On-Site Report!】
地方独立行政法人秋田県立病院機構秋田県立脳血管研究セ ンター放射線科診療部
大村 知己
これまでの過ごしやすさとは一転、今日のシカゴは一気に冷え込みました。体感的にですが、真冬日だったように思います。メインストリートはクリスマスムード一色です。
今日は午前中にCTのdual energyセッションを聴きました。dual energyや低電圧撮影では、高いmAが必要になります。そのため、焦点の熱膨張によるブルーミングが問題となります。ある装置による演題で、新しい管球ではブルーミングが減少し、従来型で見られた解像度の低下が改善されたとの報告がありました。
午後の頭頚部のセッションでは、低管電圧による頚部CTAの演題があり、臨床例において120kVと比較では、造影剤の減量、被ばくの低減が有意でありながら、同等の画質を得る事が可能との報告がありました。頭部CTAでも同様の報告がありました。
検出器も含めた装置の技術発展により、低管電圧撮影の流れはますます進むように感じました。ただし、一部の装置に限定される機能により達成される条件もありますので、1日も早く、一般的に臨床応用が可能になれば、患者さんへの負担がより少ない検査が可能になると思います。