中 孝文先生(石心会川崎幸病院)より現地レポートを頂きました!
【RSNA2014 On-Site Report!】
石心会川崎幸病院
中 孝文
本日はGEHealthcareのブースにお邪魔させていただきました。Signa returnsと銘打って新たなSignaシリーズである「Signa Pioneer」が発表されていました。この装置は従来のSignaよりも50cmほど短くなり小スペースに設置可能な設計でした。また寝台も低くなりお年寄りでも楽に乗り降りできるよう配慮されていました。さらに寝台埋め込み型のposterior coilとガントリー内蔵のbody coilの二つで同時受信できることにより脊椎系の撮像の際にはsurface coilによる信号ムラを抑制する技術も搭載されておりました。また、DV25を標準としているためDISCOやturbo LAVA、silent scanなどの撮像も可能です。そして何といっても「MAGIC」と呼ばれるアプリケーションが私にとっては衝撃的でした。これはその撮像条件にもよると思いますが、約5分でT2WI、T1WI、PDWI、T2FLAIR、T1FLAIR、STIRの画像を得ることができます。一回の撮像で各ピクセルのT1値、T2値を測定・計算して画像を作り出します。得られた画像からマウスを動かすことにより自由自在にTR、TE、TIを変えることが可能です。つまり、SE法やGRE法といった概念ではなくなると認識しました。これは革命的なことであり、非常に魅力的な装置でした。まだ薬事は通っていないのですが近い将来のブレイクスルーになることは間違いないと思います。