「高分解能(画質)」「高速化(スピード)」「カバレッジ(撮影範囲)」という要素をすべて最高レベルで達成しているRevolution CTがRSNA2013で初公開され、日本のITEM 2014でも正式リリースされたことは記憶に新しい。また、日本でも9月に発表された「Revolution GSI」「Revolution EVO」の2機種がRevolution Familyとして加わり、RSNAでは今回が初公開となった。
16cmのカバレッジを持つGemstone Clarity Detectorはコーンビーム特有のアーチファクトを防ぎ画質劣化を抑える構造。散乱線除去のための3Dコリメーターは非常に細かいスリットが格子状に並んでいる。ガントリのスリップリングは完全非接触のスパイラルグルーブベアリング(SGB)を採用し、電気ノイズを25%削減、回転速度0.28sec/rotを実現している。再構成アルゴリズムはASiR-Vを搭載。
Revolution CT
Revolution GSI。その名の通り同社のデュアルエナジー機能GSI(Gemstone Spectral Imaging)による物質分別や仮想単色X線画像などといった高度な検査を臨床のルーチンで使用できるように進化させ、さらにワークフローの改善が施されている。
Revolution GSI
「Clarity Detector」と「ASiR-V」を搭載したRevolution EVOは、ノイズ低減に最大限フォーカスして開発されている。特に画質の良さにこだわり、ルーチン検査でも分解能の高い画像を提供し、医療現場におけるCT検査の価値を高めることを目指すコンセプト。低管電圧撮影における造影剤低減、82%被ばく低減(当社比)を実現し、患者さんにもやさしい。また、Optima660から継承され使いやすさに定評があるExtream Displayは日本ならではの開発のこだわりが込められており、CT操作に慣れていない方でもタッチパネル操作で的確な検査が実現できるソリューションを搭載。40%の検査効率向上(当社比)を実現したという。
Revolution EVO