●たかだ脳神経外科クリニック[MRI]Image Reportはこちらからご覧になれます
Case 1 脳ドック
Case 2 聴神経腫瘍
Case 3 頸椎椎間板ヘルニア
Case 4 椎間板ヘルニアおよび椎間板変性
Case 5 腰痛および右下肢の痺れ
Case 6 変形性膝関節症
Case 7 右膝半月板損傷疑い
たかだ脳神経外科クリニック
2014年4月に開業し、地域医療の要として信頼を高めつつあるたかだ脳神経外科クリニック。たかだ脳神経外科クリニックは開業時、MRI導入を決めるにあたり、3つの目標を掲げていた。第1にテナントとして入居するビルのレイアウトを最大限有効活用できるコンパクトなMRIであること、第2に診診・病診連携の前提となる高い画質と撮影の速さ、第3に安定した収益の実現。このハードルをクリアしたのがVantageElanだ。髙田寛人院長に開業の経緯とVantage Elanを選択した理由を伺った。
地域診療にMRIを活用したいとの思いを実現したクリニック
たかだ脳神経外科クリニックは、2014年4月に鎌倉市大船に開業したばかりで、まだ真新しい雰囲気が漂う。院長の髙田氏は脳神経外科医として25年以上神奈川県内で活躍してこられたベテランだ。たかだ脳神経外科クリニックのMRI検査は即日結果報告を方針としている。問診で脳の病気なのか首や腰の病気なのかを見きわめ、MRIで診断し、画像診断の結果から治療方針を決定する。開業から6 ヶ月での外来患者数は1日20~30人、そのうちMRI検査を受ける患者数は約10 ~ 15人と増加傾向にある。来院する患者の半数がMRI診断を受けるという。受診者の中には、病診連携・診診連携として他院からのMRI撮像の依頼により、クリニックを受診される方もいる。同氏は、「総合病院では検査二週間待ちなどという状況が起こりがちなので、当クリニックに紹介されることが多い。診診連携で近くの整形外科からの腰や膝の検査の依頼も多い」という。
部位別 | 件数 |
頭部 | 750 |
腰椎 | 240 |
頸椎 | 60 |
膝関節 | 50 |
その他 | 20 |
1.5Tの高画質が病診連携・診診連携の重要な“売り”
病診連携・診診連携についてVantageElanはどのような役割を果たしているのか。
同氏は連携先の総合病院の医師より「1.5T MRIでなければ、脊椎のMRI検査を依頼するつもりはない」と開業準備中に言われたことを明かす。脳神経外科や整形外科の分野では、MRI画像は高コントラスト、高分解能であることが求められる。DWI、T2*が鮮明であること、MRAが鮮明で再構成の処理が速いこと、VSRAD(早期アルツハイマー病診断支援システム)が使えること、頸部血管のプラーク描出が明瞭であること、同様に頸椎や胸椎の描出が良好であることなども必須条件に挙げる。特に頸椎は低磁場MRIでは、脊髄や脊柱管の判別がつかないほど画像が荒くなるが、Vantage Elanは髄内の構造がよく分かり、明確に読影できる画像だと語る。
加えて実際に開業してからの稼働状況は、開業後の他院からのMRI依頼は検査のみが300件で、診察+MRI検査件数は月20件前後とのこと。撮影時間のかかる低磁場MRIを導入していたら、この件数はこなせなかっただろうと同氏はいう。
連携先他院の整形外科の先生からも、Vantage Elanの画像は鮮明で診断しやすいと言われたそうだ。「正確かつ迅速な診断に耐えうる画質を求めるなら、やはりクリニックでも1.5T MRIは必須」と同氏は確信する。東芝が提案した必要十分なコイル構成が同院のニーズにマッチしていたからこそ、同院のMRIが全身の検査に対応でき、髙田氏もコストパフォーマンスの良さを実感しているのだろう。
受診者に好評 低騒音設計のVantage Elan
音の感覚は人それぞれではあるが、MRIの静音性についての受診者の感想はどのようなものだろうか。同氏は「(Vantage Elanは)ほんとうに静かですね、とおっしゃった受診者がいた」と語った。MRI検査時の音による不安からパニックをおこし、検査を完了できなかった経験をもつ方がクリニックに来院したこともあったが、Vantage Elanでの検査は最後まで受けることができたという。同氏はVantage Elan導入でMRI受診者の間口が広がった、と手ごたえを感じている。
●Vantage Elanによる代表的症例
85歳 女性
3ヶ月前より繰り返す左上肢の脱力、構語障害あり。
画像にて所見あり、近くの連携している総合病院 脳卒中診療科に緊急紹介。
後日、頸動脈ステント術実施となった例。
脳動脈瘤
3D−MRAを患者さんにわかりやすいVR画像で提示している。
bleb(矢印)の存在が明瞭。
Vantage Elanは大船地域住民の健康を見守るゲートキーパー
たかだ脳神経外科クリニックは、大船地域のMRI診療のかかりつけ医として患者さんを診断し、地域の中核病院に適宜紹介する病診連携・診診連携のゲートキーパーの役割を果たしている。そんなクリニックのコンセプトに寄り添うのが、町なかのMRIとしてコンパクト性、高画質、高い収益性を実現したVantage Elanだ。今後の日本における高齢者医療・地域医療ニーズにマッチしているVantage Elanは、クリニックの精鋭スタッフと共に髙田院長の地域医療への思いを実現するべく日々活躍している。
(本記事は RadFan2015年1月号、ならびに、別冊「Elanとともに」に掲載された内容をもとに作成しております)