シーメンス・ジャパン、血管撮影システムArtisシリーズの新ラインナップ 「Artis zee PURE」の販売を開始

2015.03.10

・高機能装置をスムーズに使いこなすための新ユーザーインターフェイス
・さらなる画質の向上と被ばく量低減を実現するスマートテクノロジー

シーメンス・ジャパン(株)は、Artis zeeシリーズの後継となる、新インターベンションシステム「Artis zee PURE(アーティス ジー ピュア)」シリーズを3月より販売開始した。
同シリーズは、次世代のイメージングチェーンを搭載し、より高い空間分解能の実現や、様々なアーチファクトへの対策を可能にすることで、さらなる画質の向上と被ばく量の
低減を実現した。また、ユーザーサポート機能の強化により、高機能な画像処理がよりシンプルな操作で可能になり、作業の効率化やワークフローの改善に貢献する。

■高機能装置をスムーズに使いこなすための新ユーザーインターフェイス

・新インターフェイス「Heads Up Display」
従来は臨床画像と操作画面が分かれていたため、術者がその都度目線を移さなければならないという問題があった。新設計の「Heads Up Display」では、テーブルサイドに設置されているジョイスティックの操作画面が検査室内モニタに統合されるため、術者は手技および被検者の状態に、より集中することができる。

・3D撮影アシスト機能「3D Wizard」
複雑化する3D撮影を効果的にアシストする「3D Wizard」により、習熟度に関わらず臨床価値の高いアプリケーションを容易に活用できる。アイコン表示されるそれぞれの3D撮影の処理結果を選択することで、最適な造影や撮影条件などの必要な情報が操作画面上に順次表示される。その指示に従って操作を行うことにより、本来同装置を使用することで得られる結果を最大限まで引き出すことができる。

・マルチモダリティ低被ばくフュージョン機能「syngo 2D/3D Fusion」
これまで、Cアームのワーキングアングルの決定には、マルチスライスCTやMRIなどの3D画像とCアームによる3D画像との重ね合わせが必要だった。「syngo 2D/3D Fusion」では、他システムの3D画像とCアームによる2方向のX線透視画像のみによる重ね合わせを実現する。これにより、Cアームのワーキングアングルの決定を素早く行うことが可能となり、従来のフュージョンと比較して90%以上の被ばく量の低減が期待される。

■さらなる画質の向上と被ばく量低減を実現するスマートテクノロジー

・進化したコーンビームCT技術
シーメンスの誇るコーンビームCT技術「syngo DynaCT」がさらに進化し、Artis zee PUREには、2つの新しいアプリケーションが搭載された。「syngo DynaCT Micro」は、syngo DynaCTが持つ空間分解能を飛躍的に押し上げ、高解像度の3D画像を提供する。“Fine Pixel Reconstruction”の高精細な視認性により、病変部位の形態把握や各種デバイスを高い精度で評価できる。「syngo DynaCT SMART」は、金属等の高吸収体に起因するアーチファクトを選択的に除去し、周辺組織の診断の信頼性を向上させる。

・より鮮明なDSAロードマップを容易に作成するCLEAR技術
高度化する血管内治療にはかかせないロードマップ機能において、シンプルな操作でDSAロードマップを容易に作成できる「CLEARmap」や、体動などの影響によるズレを効果的に補正し、鮮明なサブトラクション画像を提供する先進的なリアルタイムピクセルシフト「CLEARmatch」が円滑なインターベンションをサポートする。

・4Dイメージングテクノロジー「syngo Dyna 4D」
「syngo Dyna 4D」は、CT、MRI、超音波画像診断装置でしか実現できなかった4Dイメージングを、術中での回転撮影により実現する新テクノロジーである。このテクノロジーの活用により、DSA撮影回数が抑制され、造影剤量および被ばく量の低減が期待される。

 シーメンスは2015年4月17日(金)~19日(日)にパシフィコ横浜で開催される「ITEM 2015(国際医用画像総合展)」にて、Artis zee PUREを含む数多くの新製品を出展する。

●お問い合わせ
シーメンス・ジャパン(株)
URL:http://www.siemens.com/answers/jp/ja/