http://www.aze.co.jp/topics_detail6/item2015.html
ワークステーション
ワークステーション
現在同社では、2種類の被ばく線量最適化ソリューションを開発中である。
「線量管理支援ツール(W.I.P)」は、被ばく線量の最適化を進めるための参考値となる診断参考レベルを簡単に施設内で運用できる機能である。 従来のファントムでは、患者の体型が考慮されていなかったが、特に小児の線量管理に重要な体格に応じた線量指針となるSSDEにも対応している。
「統計的CT画像ノイズ低減機能(W.I.P)」は、Thin Sliceボリュームデータに適応した画像ノイズ低減機能。各ピクセルの三次元的近傍から推定されたノイズの統計量に基づいて画像ノイズ低減処理を行う。 レトロスペクティブにThin Slice画像を再構成した場合などで生じる線量不足による画像ノイズの低減が可能である。
線量管理支援ツール(W.I.P)
統計的CT画像ノイズ低減機能(W.I.P)
ワークステーション
肝臓解析ソフトウェアは、さらに改良を加え、スムージングされた血管を表示でき、血管の解剖構造の理解に役立てることができるようになった。また下大静脈の抽出機能を補助する機能も追加され、有用性が高まった。
同製品でのシミュレーション結果を3D PDF形式でレポート出力することが可能である。3Dワークステーションがなくても、3Dデータの閲覧ができるという優れものだ。レイヤー機能によって手術に必要なセグメントを表示するか否かの切り替えも選択できる。
術中シミュレーションへの活用も同製品の特長である。AdobeReaderがインストールされているPCで あればボリュームの拡大や回転、不透明と透明、光が当たっている状態を表現することができる。
【ITEM2015 AZEブースインフォメーション】
ブースNo.437
AZE Phoenix
読影に特化した高機能ビューアからボリュームデータ配信、データ保存へと様々な領域をカバーする製品である。特徴であるスマートタグやバーチャルシリーズ、レジストレーションなどの機能を強化し読影環境を強力にサポートする。AZE VirtualPlaceの解析機能と連携しており、大腸CT読影など必要に応じて画像解析装置を利用した読影を行うことが可能。またデータマネージャーによるDICOMデータの圧縮と自動配信機能によって、必要なデータを必要な場所に自動的に配信する。
AZE VirtualPlaceソフトウエア
4D Flow(W.I.P)
MRIにおける3D-Phase contrast法に基づいて撮影されたデータの信号強度からベクトルを演算し、血流速度や方向を表示し3次元的な構造理解に役立てることができる。任意の血管の直行断面における流速や流量の算出、壁に掛かる負荷(ずり応力)などを出力することを目指して開発されている。MRIによるデータを活用するため被曝も造影剤も伴わずに身体の血流動態を捉えられる他、血液などの流体が血管壁を含む身体へ与える負荷から構造連成を予測することで、動脈瘤の予後や留置ステントによる血流動態の変化などを検討することが期待されている。
AZE VirtualPlaceソフトウエア 新肝臓解析
AZEが提供する肝臓解析ソフトウエアは肝臓領域全体の自動抽出に加え肝動脈、門脈、肝静脈の高精度な自動抽出を可能にしている。また血管構造から任意の領域の推定機能を持ち、門脈や冠静脈の灌流域の推定に役立てることが可能である。今回のITEMでは従来のサーフェイス表示に加え血管構造の理解を容易にするデフォルメ表示を発表する。これによりノイズの影響を受けることなくスムージングされた血管を表示できるため、血管の解剖構造の理解に役立てることができる。他にも下大静脈の抽出機能を補助する機能を追加し、操作性を向上させている。さらに解析データを3D PDFへ出力できるためあらゆるコンピュータでボリュームの確認を行うことが可能になった。
ブース情報
キヤノンマーケティングジャパングループ入りをして初めてのITEM 出展となる今年のテーマは「One-Stop & High-Quality」。医用画像の撮像から解析・配信の全システムの完全統合により、お客様に高品質、高精度な医療画像ソリューションをご提供していきたいという想いが込められている。クラウドによる遠隔読影サービスや3D ソリューションなど、あらゆる分野への応用が期待される当社の新技術・新サービスを是非ご覧いただきたい。
セミナー情報
ランチョンセミナー28
日時: 2015 年4月19日(日)12:00~12:50
会場:パシフィコ横浜 会議センター「313+314」
司会: 望月 輝一 先生(愛媛大学医学部附属病院放射線科)
講演1:演題「遠隔読影におけるAZE Phoenixの活用」
演者:工藤 與亮 先生(北海道大学病院放射線診断科)
講演2:演題「ボリュームビューアAZE Phoenixの臨床活用」
演者:井手 香奈 先生(愛媛大学医学部附属病院放射線科)