http://www.negb.co.jp/product/05/index.html
その他
同製品は優れた放射線遮蔽性能と高い可視光透過率を持つガラスである。薬品の付着や水拭きなどが原因となり発生する「ヤケ」と呼ばれるくもりが、通常の鉛ガラスと比べ、発生しにくいことが最大の特長だ。最新の医療機器を導入している高度医療の現場では、迅速で正確な検査が求められるが、同製品は高い透視性でストレスを感じさせないという。衝撃安全性にも優れ、万が一ガラスが割れても飛び散りを防止する多層構造を用いている。また、最大寸法は1,200×2,600mmで、X線テレビ室やCT室、血管撮影室の監視・操作窓に使用することで、視野が広がり、操作性の向上に貢献する。
さらに、同製品に調光仕様が登場した。これは子どもや閉所恐怖症患者のストレスを和らげ、かつ、検査者が患者の状態をチェックできるようにスイッチ一つでガラスを透視と不透視を切り替えることができるものである。不透視モードではすりガラスのような状態になり、患者のプライバシーも守られる。
動画 LXプレミアムの調光仕様。スイッチ一つでガラスの透視・不透視の切り替えができる。
その他
PET用ガンマ線遮蔽ガラスである同製品はより高い遮蔽性能を持つ。PET診療では一般医療用X線よりも高いガンマ線(0.511Mev)が使用 されるため、防護ガラスにもより高い遮蔽性能が求められる。これに応えるのが同製品。Pro-GRは原子力施設向けの超高鉛ブロックガラスと同等 の酸化鉛含有量70%程度のガラス材質で作られている。同製品は鉛当量5.0mmPbと7.5mmPbで設計されており、それぞれ実効線量透過率 を52.6%と36.0%にまで低減する。また、カバーガラスを含め19.8mm、26.9mmという厚さに留めており、同社他製品同様水拭きによるくもりが発生しないことも特長だ。さら に、複数枚重ねることも可能で、より高い遮蔽性能を実現する。
【ITEM2015 日本電気硝子ブースインフォメーション】
ブースNo.327
ブース情報
日々の放射線被ばくから医療従事者を守り、薬品飛散や水拭きなどによるヤケがほとんど発生しない放射線遮蔽用ガラス<LXプレミアム>を、"放射線を遮る透明な壁”として使う事例を提案。その他、PET検査室に最適なガンマ線遮蔽用ガラス<Pro-GR>や、放射線も電磁波も遮蔽する新製品<MR-LITE>など、幅広いラインアップを展示する。
放射線遮蔽用ガラス
<LXプレミアム>
拭きすじ跡など鉛ガラス特有の表面ヤケ(くもり)の心配がほとんどなく、水拭きが可能な<LXプレミアム>。従来の放射線遮蔽用鉛ガラスと同等の遮蔽性能を備えながら、ガラス表面へのキズが付きにくく、衝撃安全性にも優れる。良好な視界を維持しつつ、手軽にクリーニングができるため、血管撮影室やハイブリッド手術室の操作室窓に最適。