セント・ジュード・メディカル、OPTIS™ Integrated Systemを日本で上市

2015.05.18
OPTIS™ Integrated System
 セント・ジュード・メディカル(株)は5月、新製品であるOPTIS™ Integrated Systemを日本で上市すると発表した。本システムは可動式のカートをベースとした従来の診断ツールを、病院の心臓カテーテル室に直接設置することにより、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の最適化を向上させ、光干渉断層撮影(OCT)と心筋血流予備量比(FFR)をPCIワークフローに統合する。
 今回のOPTIS™ Integrated Systemの承認によってPCI Optimizationシステムの上市が実現し、OCT画像と血管造影画像との同期が可能となru(Angio Co-Registration:ACR)。このアンジオ同期は、OCT画像を血管造影上で正確に位置づけながら、OCT 画像を提供することで手技実施時の判断をより的確にサポートする。また、OPTIS™ Integrated Systemには、セント・ジュード・メディカル社製PressureWire™ FFR測定技術も組み込まれており、PCIの際に不可欠な血行動態に関する情報へのアクセスも可能である。
 経皮的冠動脈形成術、すなわち冠動脈インターベンションは、冠血流の閉塞を解消して心臓への血行を再建するための低侵襲な手技である。従来、医師は血管造影や血管内超音波検査を多く使用しPCIを施行してきた。セント・ジュード・メディカルは初めて、ILUMIEN™ OPTISとOPTIS™ Integrated SystemでOCTとFFR技術を組み合わせ、冠動脈内の狭窄部位のより詳細な生理学的・解剖学的な評価を可能とした。
 OPTIS™ Integrated Systemは、PCI Optimization技術をさらに進歩させ、同期によってOCT画像と血管造影画像を並べて表示し、責任病変を「マッピング」して、ステントの選択や留置の指針となる画像データを提供する。さらに、FFR技術により、医師は血流閉塞の重症度を評価できます。医師はベッドサイドコントローラーでシステムを直接操作でき、新しいユーザーインターフェースによって画像の視認性や操作性を向上させることができる。また、ステント留置プランニングツールを使用すれば、最適なステントのサイズ選択と留置を判断する際の精度が高まる。

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セント・ジュード・メディカル(株)
URL: http://www.sjm.com/