第23回日本乳癌学会学術総会 ブースレポート(その3)富士フイルムメディカル(株)

2015.07.07

デジタルマンモグラフィ「AMULET Innovality」
 New FUJIFILM Original Detectorやトモシンセシス機能で「低線量・高画質」を実現。ブースではハローキティのイラストがあしらわれた外見が目を引いた。
 本製品は低線量撮影を実現させるための機能がいくつか搭載されている。ロスの少ない直接変換方式を使用、新たに採用したHCP(Hexagonal Closest Packing)構造で、X線から変換された電子を漏らすことなく、高精細に低ノイズで収集することで従来の正方TFTより高いDQE(量子変換効率)を実現。条件が揃えば最小画素サイズ50μmの高精細画像の生成も可能である。また、線量低減可能なタングステン陽極で、これまでのマンモグラフィで一般的であったモリブデン陽極撮影に相当するコントラストも実現した。
 「見えなかったものを撮る」機能で最大の特徴はやはりトモシンセシスである。X線管球を移動しながら連続的に低線量でX線を照射し、複数の位置から撮影した画像を再構成し、断層像を生成。複数画像を再構成することで、ノイズを平均化し、見たい構造に焦点を合わせた画像を提供し、乳房内部の構造を観察可能にした。撮影時間が短くワークフローと低線量を優先した「ST-mode」と、画像分解能を優先し、関心領域にフォーカスを合わせた観察が可能な「HR-mode」の2モードが搭載されている。

デジタルマンモグラフィ「AMULET Innovality」