2015年6月6~10日にメリーランド州ボルチモア(アメリカ)で開催された第62回米国核医学会の参加見聞記を、九州大学大学院医学研究院保健学部門の三輪建太先生にご執筆頂きました!
SNMMI2015 第62回米国核医学会参加報告
九州大学大学院医学研究院保健学部門
三輪建太
はじめに
2015年6月6日から10日まで第62回米国核医学会(62th Society of nuclear medicine and molecular imaging: SNMMI)に参加したので技術的な内容を中心に報告する。SNMMIは基礎から臨床まで幅広い研究を網羅する核医学分野で最も権威のある国際学会である。年に1度、アメリカとカナダの各都市で開催され、2015年はメリーランド州ボルチモアでの開催であった。今回、Scientific sectionで1演題、Technologist sectionで6演題が採択された。また4度目のSNMMI参加となったが、今回は幸運にもTravel Awardを受賞することができた。
ボルチモア
4月末にボルチモアで人種暴動が起き、州知事が非常事態宣言と外出禁止令を発令したとのニュースが日本に入ってきた。ボルチモアは全米で最も危険な都市ランキングでも常にワースト10に入っている。不安な状態での渡米となったが、SNMMI2015の会場であるConventional centerや滞在先のインナーハーバー地区は観光名所であり緊張感はありつつも意外にも安全な光景であった。滞在中はシーフードを中心とした食事に恵まれ、特にトンカチとナイフで食べる名物の蟹(steamed crabs)が美味しかった(図1)。また、Conventional centerの隣にメジャーリーグのボルチモア・オリオーンズの本拠地スタジアムがあり、試合の日には街中がオリオーンズカラーのオレンジ一色になる。レッドソックス戦の日程と重なり、研究室のメンバーで試合を観戦することができた。また、学会の合間には、研究室の教授の留学先でもあるJohns Hopkins大学病院を訪問し、有名なドーム建物の正面玄関にあるキリスト像を見ることができたのは良い思い出となった。
(続きはRadFan8月号にてご覧ください!)