GEヘルスケア・ジャパン、地域医療連携を強力にサポートする”Centricity Solutions”を発売
~標準規格対応のシステムおよび最新ビューワにより、医療情報の一元管理と連携を加速
読影医や患者の負担軽減にも貢献~
GEヘルスケア・ジャパン(株)は、7月21日(火)、同社の最新高機能ビューワ(画像表示装置)「Centricity Universal Viewer 6.0(セントリシティ・ユニバーサル・ビューワ6.0)」と統合画像管理・参照システム「Centricity Clinical Archive 6.0(セントリシティ・クリニカル・アーカイブ6.0)」から構成される「Centricity Solutions(セントリシティ・ソリューションズ)」の発売を開始する。
人口構成が突出している団塊の世代がすべて75歳以上となるいわゆる「2025年問題」を前に、地域主体の医療への移行が喫緊の課題となっており、患者を中心とした医療の実現と地域医療連携は今後ますます重要となる。しかしながら、地域医療を加速するために不可欠である医療ITの活用が成熟していない日本では、情報の一元管理システムの標準化が遅れており、施設内および病院間での患者情報の共有や管理が進んでいないのが現状である。また、情報の共有と管理に膨大な手間やコストがかかっていることもあり、コスト削減も含めた医療IT環境の整備・標準化のニーズが高まっている。
この度発売する「Centricity Solutions」は連携機能を強化し、他の医療機関にある患者の過去画像との比較・読影も行える「Centricity Universal Viewer 6.0」と、院内に点在している異なるベンダーの医療情報を一元管理できるVendor Neutral Archive(VNA)を提供する「Centricity Clinical Archive 6.0」により、院内の業務フローの効率化および診療の質の向上に加え、今後ますます必要となる病院、病診連携の促進に貢献することが期待できるという。
施設間患者画像データ連携((XED)を強化したCentricity Universal Viewer6.0で診療品質を向上、患者負担の軽減へ
同社は、患者を中心に据えた最適な医療の提供を目指し、国内でいち早く特定のベンダーの制約を受けずに施設間の画像連携を行える「Cross Enterprise Display(XED)」を「Centricity Universal Viewer 6.0」に搭載した。これにより、過去画像の参照による読影品質の向上を実現するだけでなく、重複検査を回避することで患者の被ばく低減、負担軽減につながり、患者を中心とした、より一層Lean(リーン)な医療システムを実現することが期待されている。
また、日本特有の課題として、読影効率の向上とワークフローの改善があります。診断機器の高性能化に伴い検査効率は向上し、一日に行える検査数や一度に入手する画像数が増大した。しかしながら、撮影画像を診断する読影医の数は国内で約5,700人と米国に比べて約5分の1、また人口100万人あたりの読影医数も平均約36人(米国に比べて約3割)と極めて少ないのが現状である*1。
このように読影医の負担が増加する中、更なる読影効率の向上とワークフローの改善を目指しているのがCentricity Universal Viewer 6.0」である。従来のスマート・リーディング・プロトコル機能*2に加え、解剖学的な位置情報から画像の形状を比較し、自動的に高精度な位置合わせを行うImage Registration(イメージ・レジストレーション)機能が加わり、読影時の負担を大幅に軽減することが期待されている。さらに、2D画像の読影を行いながら3D画像の作成を可能とするAdvanced Application(AA)と呼ばれる高度な読影支援機能を統合することで、読影精度を高め、診療品質の向上につなげることを目指すという。
*1: 出典:日本放射線科専門医会作業グループ「2007 Global Survey of Radiologists」 (2008年7月3日)
*2: ユーザーが好む画像の配置(ハンギングプロトコル)を学習する機能
標準規格に対応した医療情報の一元管理(VNA)を提供するCentricity Clinical Archive 6.0で部門・医療機関を越えた情報連携へ
「Centricity Clinical Archive 6.0」では、医療情報連携の国際標準規約の一つであるIHE XDS統合プロファイルに準拠したVendor Neutral Archive(VNA)により、特定システムベンダーの制約を受けない標準インターフェースで医用画像及びドキュメントを保管可能にした。各診療科に点在していた医療情報の一元管理及び参照が可能となり、院内の業務フローを効率化し病院内のみならず病院外との連携をも強化する。これは、医療ITの標準化、コストの削減、患者情報を一元的に参照することによる診療品質の向上および重複検査を減らし、患者の負担軽減にもつながる。
また、保管している医用画像に対し独自の管理運用ルールを設定できるImage Lifecycle Management(イメージ・ライフサイクル・マネジメント)機能を採用することで、保存容量の効率化及び保存コストの削減を実現するという。
■「Centricity Universal Viewer 6.0」 製品特長
・GE独自のSRP(Smart Reading Protocol)による読影生産性の向上
読影医ごとに読影レイアウトを学習、記憶し、画像を最適なレイアウトで表示出来ることによって、画像表示後の並び替えの時間を短縮し、読影生産性の向上を可能とする。
・Image Registrationによる更なる読影生産性の向上
従来のスマート・リーディング・プロトコル機能*2に加え、過去画像やCT、MRI、PETの各組み合わせのモダリティ画像を並列表示する際、解剖学的な位置情報から画像の形状を比較し、自動的に高精度な位置合わせを行うImage Registration(イメージ・レジストレーション)機能が加わり、比較読影時の負担を大幅に軽減することが期待されているという。
・Advanced Applicationによる診療品質の向上
2D画像の読影を行いながら3D画像の作成を可能とするAdvanced Application(AA)と呼ばれる高度な読影支援機能を統合することで、読影精度を高め、診療品質の向上を可能とする。
・XED (Cross Enterprise Display)による施設間画像連携の強化
他の医療機関にある患者の過去画像を取得し、今回の画像との比較読影を可能にするXED (Cross Enterprise Display)機能を搭載し、地域医療連携を強力にサポートします。これにより、過去画像の参照による読影品質の向上を実現するだけでなく、重複検査を回避することで患者の被ばく低減、負担軽減することが期待されています。
■「Centricity Clinical Archive 6.0」製品特長
・VNA(Vendor Neutral Archive)による医療情報の一元化
医療情報連携の国際標準規約の一つであるIHE XDS統合プロファイルに準拠したVendor Neutral Archive(VNA)により、特定システムベンダーの制約を受けない標準インターフェースで医用画像及びドキュメントを保管可能にした。各診療科に点在していた医療情報の一元管理及び参照可能となり、院内の業務フローを効率化し病院内のみならず病院外との連携をも強化します。これにより、医療ITの標準化、コストの削減、患者情報を一元的に参照することによる診療品質の向上および重複検査を減らし患者の負担軽減にもつながる。
・ILM(Image Lifecycle Management)によるコスト削減
保管している医用画像に対し独自の管理運用ルールを設定できるImage Lifecycle Management(イメージ・ライフサイクル・マネジメント)機能を採用することで保存容量の効率化及び保存コストの削減を実現。
●お問い合わせ
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コミュニケーション本部
ブランチャード・松井
TEL:0120-202-021
URL:http://www3.gehealthcare.co.jp/