・新しいトレーニング/教育ソリューションで、全世界で3億人以上の患者へのベネフィットが期待
・10億ドル以上を投じ、最新技術に対応したトレーニングプランなど、医療従事者向けプログラムを各地域のニーズにあわせて開発、提供
・先進諸国では業務効率の最適化、患者の治療効果や手術成果の向上、分析スキル強化をサポート、 新興市場では医療従事者の成長をサポート
英チャルフォント セントジャイルズ、米ウィスコンシン州ワーカシャ -2015年7月29日-
アメリカ、ヨーロッパ、一部アジアなどの先進諸国では、ヘルスケアのリーダー企業が、効率の最適化、システムの統合、データ分析によって、生産性向上を目指している。一方、新興市場では、手頃な費用で基本的なプライマリケアを受けられるようにすることが急務となっている。今日、世界中のヘルスケアシステムは様々な課題に直面しており、医療に携わるすべての人が、それぞれのニーズに重点を置いたトレーニングや教育ソリューションを必要としている。
GEヘルスケアは2015年7月29日、今後5年間で、教育ソリューションの開発に10億ドル以上を投資すると発表した。2020年までに全世界200万人以上の医療従事者への提供を予定しており、医師、放射線技師、技術者、助産師、看護師、生物医学工学者などに向けて、強化されたトレーニングプログラムや教育ソリューションを提供することで、ヘルスケアの向上に貢献したいと考えているという。各地域のニーズに対応したソリューションを提供し、新しい臨床/製品応用、技術、およびリーダーシップトレーニングと教育を提供する。
同社のプレジデント兼CEOであるジョン・フラナリ氏は、次のように述べている。「地域のニーズに対応できる能力の取得、トレーニング、そしてイノベーションは、世界中の医療システム、そして医療関係省庁にとって常に課題となっています。GEヘルスケアは今後も各地域の自治体、行政機関、お客様と緊密に連携し、彼らにとって最も重要な課題に取り組んでまいります。たとえばある国では、助産師向けに新しい超音波や携帯用診断機器の使用法を指導したり、ほかの国では複数の病院を結ぶネットワークをサポートし、治療効果や手術の成果を向上させることを目指すなど、その国々において最も重要なソリューションの提供を目指します」 。
ヘルスケアの変革に向けて10億ドルを投資
トレーニング実施のコミットメントのひとつとして、GEヘルスケアは引き続き医療従事者と協力し、より良い医療の提供と、ヘルスケア業界の変革を目指し、技術、財務、コンサルティングなどの戦略的プログラムの構築を行います。
「最大の目的は、有益で役立つ教育ソリューションを開発し、医療従事者が長期的な価値と測定可能な効果を生み出すことをできるようにすることです。GEへルスケアの医療技術、ヘルスケアIT、ソフトウェア、ライフサイエンス分野での実績を結集することで、教育、インサイト、ベストプラクティスの強化が可能になり、大きな差別化が図れます」と、GEヘルスケアのグローバルエデュケーションサービス部門ゼネラルマネージャー マリオ・ロイスは述べている。
同社はお客様とのパートナーシップの一環として、現場およびオンラインでのサポート、遠隔トレーニングを提供し、実際の医療現場における医療提供者のスキル向上をサポートするという。例えば、キーオピニオンリーダーによるお客様向けトレーニング、ネットを使ったトレーニング、認定臨床応用専門家による臨床製品トレーニング、技術インストラクタによる生物医学トレーニング、GEの認定専門家やコンサルタントによるリーダーシップトレーニングなどが挙げられる。GEヘルスケアは新しい教育ソリューションによって世界中の医療従事者のスキルを向上し、業界全体の発展に貢献したいと考えている。
多様な市場での成功実績
このプログラムは、すでに同社が全世界で展開しているトレーニングイニシアティブに基づいている。
・Skill India Initiative:GEヘルスケアが開発したこのイニシアティブでは、医療と教育の専門家を結集して、今後5年間にインドの医療従事者10万人以上にトレーニングと教育を提供する。
・サハラ以南のアフリカ、南米、東南アジアを対象としたDeveloping Health Globallyイニシアティブを通して、GE財団は10年以上、地元の医療関係省庁と連携してきた。これと並行して東アフリカでは、医療分野における最も 重要な課題に取り組むため、GEヘルスケアはケニア初のヘルスケアスキル育成センターやその他GE財団による イニシアティブによって、スキル開発と能力育成のために1470万ドルの投資を行うことを確約した。
・2015年2月には、アフリカ、トルコ、中東、ロシア、CISにおける医療分野の課題に対応するため、2018年までに新たに1億ドルの投資を行い、地域ニーズにあった教育とトレーニングを提供すると発表した。この基盤になっているのが、サウジアラビアのキングファハドメディカルシティーと提携して2013年に開設されたヘルスケアスキル&トレーニングインスティテュートである。この施設はお客様拠点に開設された最初のGEヘルスケアトレーニングセンターで、これまでに6,000人以上の医療従事者にトレーニングを提供してきた。
・GEヘルスケアは中国医師協会(CMDA)と連携し、2011年から36回のセッションを開催し、中国全土の第三級クラス*の著名な病院からゲスト講師を招いて、地方の6,500人以上の医師にトレーニングを提供した。
* 病床501床以上を有す、最も権威があるといわれるクラスの病院
・産業トレーニングサービスを提供しているセナイとのコラボレーションによって、同社は2012年以降、ブラジルの医療提供者向けの技術および臨床実践コース開発のために、350万ドルを投じてきた。
・ヨーロッパではGEヘルスケアの新たな取り組みによって、遠隔エキスパートトレーニングの実施数がすでに300%以上増加しており、継続的なトレーニングやオンデマンドのエキスパート臨床応用サポートを求めている医療従事者を強力にサポートしている。
・ニューヨーク郊外のクロトンビルにあり、50年以上の歴史があるGEのリーダーシップセンターでは、リーダーシップ開発、変更管理、組織カルチャー、イノベーションなどの分野で、革新的なアイデアを生むためのトレーニングプログラムが創り出されており、これらは世界的にも高い評価を得ている。
・東京都日野市にあるGEヘルスケア・ジャパン(株)では、1994年よりトレーニングセンターにてGEヘルスケアの装置を購入した国内・アジアの顧客およびサービスエンジニアに対し、装置の効果的な使い方などのトレーニングを提供しています。特に海外画像診断機器メーカでありながら日本に開発、製造部門を持つという強みを生かし、実際の装置を使っての実践的、かつ効果的なトレーニングが特徴的で、サービスエンジニア、顧客を含めた修了者数は画像診断機器関連だけでも2014年末までに、述べ18,000人を超えている。
全世界で患者ケアを全く新しいレベルへ
GEヘルスケアでは、アクセス強化と測定可能な成果という2つの主要な目標を設定し、新たな教育ソリューションを開発している。たとえば、遠隔による会議システムを応用したトレーニングのパイロットプログラムが進行中である。これによって、トレーナー(GEのエキスパートや臨床パートナー)がいる場所に関係なく、病院のさまざまな製品、受講者に対して、非常に効果的かつコミュニケーションも取りやすい実践的なトレーニングを行うことができる。この新しいプログラムでは、 実際にトレーナーがその場で一緒に作業しているかのような環境と効果を提供できるという。
GEヘルスケアは、新しいトレーニングソリューションの品質や効果を最大化することにも努めている。効果測定が可能な教育ソリューションには、放射線量の減少や患者診断数といった主要な指標で効果測定するなど、データや分析を活用してトレーニングのニーズを探り当て、トレーニングプランをカスタマイズすることも可能である。
「医療提供者にとって、患者数の増加、トレーニング時間の減少は今後も回避できない傾向にある。医療機器を使用する医療従事者のスキルが、製品の品質と同じ位、治療効果に影響があることは間違いない。医療提供者はGEが 提供している新しい教育ソリューションを活用することで、スタッフのトレーニングの充実、機器の最適利用、そして最終的には患者ケアの改善を実現できるのです」と、GEヘルスケアのグローバルエデュケーションサービス部門ゼネラルマネージャー マリオ・ロイスは述べている。
●お問い合わせ
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コミュニケーション本部
ブランチャード/松井
TEL:0120-202-021
URL:http://www3.gehealthcare.co.jp/