東京国際フォーラムで「Canon EXPO 2015 Tokyo」開催 その1 ブレストCT

2015.11.04

東京国際フォーラム(東京都千代田区)にて11月4日(水)~11月6日(金)開催の「Canon EXPO 2015 Tokyo」を取材をさせて頂いた。

 「Canon EXPO 2015 Tokyo」のテーマは「2020年の東京へ、期待される価値を求めて」。
 2020年の東京、そして日本がを見据えたキヤノンの先進的な技術が展示、紹介されている。
 プリンティングテクノロジーによる空港の再現や、文化財保護に関するプロジェクト、8Kなどの高精細映像の世界など、様々に趣向が凝らされている。

コンセプト
 「Canon EXPO 2015 Tokyo」にて発表されたブレストCTは以下の3点をコンセプトとして、現在開発が進められている。
・コーンビームCT技術により乳房内部を3次元で”見える化”
・乳房の圧迫もなくX線量も少ない、人に優しく鮮明なイメージングが期待できる
・社会的な取り組みが進む乳癌の早期発見への貢献目指す

立位型の非圧迫方式と独自技術
 マンモグラフィ用のCTとして展示されていたのが、非圧迫方式のCT装置だ。
 患者は立った状態で乳房のマンモグラフィ検診を受けられる。立位型のCTの開発はキヤノンが初であるという。
 立位型での撮影なので、乳房を圧迫する必要がないのが大きな特徴の1つだ。
 撮影時間は5~10秒程度で、主に検診をターゲットとして想定している。立位で撮影を行うために、撮影できない箇所が生じないよう、専用のX線管球も開発、また撮影した画像を見るためのビューアも同時に開発中である。
 また、被ばく低減に向けて、X線用高感度センサーの開発も行っている。

見やすさを追求した画像ビューア
 展示では、実際にモニタも展示されており、石灰化の部位の表示など3Dでの画像表示や、MLO(内外斜位方向)撮影とCC(頭尾方向)撮影の画像をつなげる等、見やすさへのこだわりが画期的だ。
 X線管球、ディテクタ、画像再構成という独自の技術を、将来的にはCT装置と全て1つのパッケージとして提供していきたい考えであるという。

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キヤノン独自の技術が詰まった立位型ブレストCT

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画像ビューア