【IVR】
Controversy Session: Interventional Radiology of the Future: Hoarders or Stewards?
Thursday 7:15-8:15 AM | SPSC50 | E351
<コメント>
米国におけるIVRのresidencyの新たな教育制度に関して言及される。将来に対する閉塞感が蔓延しつつある日本のIVR界にとっても参考になるはず。
Interventional Series: Venous Disease
Monday 8:30-12:00 PM | RC214 | S404CD
以下の4つの演題は上記の教育講演に含まれる演題。静脈のinterventionと一括りになっているが、内容は門脈圧亢進症、DVT、PE、静脈閉塞病変等に渡る広い内容を含む。下記に記載する演題は、その中から門脈圧亢進症に関する演題をピックアップした。
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RC214-07Efficacy of TIPS/Embolization for Gastric Varices
Janesh Lakhoo, BS, Ron C. Gaba, MD
<コメント>
胃静脈瘤に対してTIPS±coil embolizationを行い、適切にfollow upできたcase seriesを後ろ向きに解析した演題。TIPSを経験したことのないIVR医も少なくないはずなので、TIPSの効果のreal worldを知ることができそうで参考になると思うが、結論が予想外であり(abstract参照)、どのようなディスカッションがされるのか気になる。
RC214-08Comparison of Balloon-occluded Retrograde Transvenous Obliteration (BRTO) using Ethanolamine Olate Iopamidol (EOI), BRTO Using Sodium Tetradecyl Sulfate (STS) Foam and Modified BRTO (mBRTO)
Young Hwan Kim, et al.
<コメント>
日本のお家芸だと今まで思っていたBRTOに関する演題。3つのBRTO手技を後ろ向きに解析したもの。”Foam”BRTOは本邦でも普及しているとは必ずしも言い難いが、本演題では言及されている。日本国外でのBRTO手技を知ることができる興味深い発表であり、mBRTOも我々にはなじみが無いので勉強になりそう。
RC214-09Prediction for Improvement of Liver Function after B-RTO for Gastric Varices by Transient Elastography -To Manage Portosystemic Shunt Syndrome
Akira Yamamoto, et al.
<コメント>
本邦発の演題。Elastographyの結果と、BRTO後の肝機能の変化及び食道静脈瘤の悪化率を対比させている。ElastographyとBRTOを結びつけている点が興味深い。ElastographyでBRTO不適症例を除外できるのだろうか。考察が気になる。
RC214-10 BRTO-What Is It and When Should It Be Done
Wael E. Saad.
<コメント>
米国のBRTOの大家、Dr.Saadによる演題。普段、日本人IVR医として何となくBRTOを知っているつもりになっているが、TIPSを日常の治療選択肢として有している米国のDrがどのようにBRTOを解説するのかに興味が湧く。
Extreme TIPS: Survival Guide and Pictorial Gallery
All Day | VI206-ED-X | VI Community, Learning Center
Jason C. Ni, et al.
<コメント>
Extremeとタイトルに付いており目を引く演題。TIPS自体が普及していない本邦のIVR医にとって、TIPSのadvanced techniquesや非典型的な症例を目にすることは殆ど無く、本ポスター発表はかなり勉強になるのではないだろうか。
【MRI】
Gastrointestinal (New MRI Techniques)
Friday 10:30-12:00 PM | SST04 | E353A
SST04-02 Intravoxel Incoherent Motion MR Imaging of the Abdomen: The Effect of Data Fitting Altorithms on the Measurement Repeatability
Hyojung Park, et al.
<コメント>拡散強調画像の解析理論に関してのマニアックな話。DWIのIVIMモデルによる解析は、マニアックなDWIの解析方法中でも比較的普及している方だと思われる(ワークステーションによっては解析ソフトが搭載されている)。しかしながらIVIMモデルはパラメーター推定の再現性に疑問を呈する報告がいくつかある。本報告ではFull-biexponential fittingとsegmented fittingの両者で算出されたパラメーターの再現性を比較しているが、やはりfast diffusionの部分での再現性があまりよくなさそうな印象。すでに確立しつつある印象のIVIMモデルでの解析であるが、このようなネガティブな内容を含んだ発表に対して、どのようなディスカッションがなされるのか。
Prostate Cancer in the Transition Zone and the Anterior Fibromuscular Stroma: Clues to the Diagnosis in Multiparametric MRI with Emphasis on Intraprostatic Patterns of Spread and the Relative Frequency of the Locations
All Day | UR104-ED-X | GU/UR Community, Learning Center
Hiroshi Shinmoto, et al.
<コメント>
当施設からの教育ポスター。前立腺癌のMRI診断は、PZにおいては比較的容易だが、TZでの癌の診断はPZの癌に比べて難しいことが多い。本ポスターでは155例のprostatectomy症例をもとに、TZ癌の前立腺内での広がり方や、その部位別の発生頻度等について解説されている。宣伝にはなってしまうが、明日からの日常臨床に役に立つと思われる演題。
【その他】
Computer Aided Diagnosis (Development and Clinical Applications)
Thursday 4:30-6:00 PM | RC753 | E350
<コメント>
CADに関する一連の教育講演。CADの基本的なコンセプトや現在までの発展、メリットについての内容。CT colonography、乳癌、肺癌に関して言及される。CADは期待されてはいるものの、未だ実臨床の現場には殆ど登場していない。現在までの技術においてどの程度役に立つのか気になる。
Clinical Applications of 3D Printing
Tuesday 10:30-12:00 PM | RCC32 | S501ABC
及び
Clinical Applications of 3D Printing (Part II)
Wednesday 12:30-2:00 PM | RCC43 | S501ABC
<コメント>
3Dプリンターの臨床応用に関しての一連の教育講演。実臨床において、現時点ではそこまで3Dプリンターの恩恵を感じることは今のところないが、今後臨床の場に3Dプリンターが登場してくることは確実と思われ、現在における3Dプリンターの臨床応用例を勉強したい。