放射線治療技術に関する最新のトピック

2015.11.24

放射線治療技術に関する最新のトピック

新潟大学大学院医歯学総合研究科
宇都宮 悟

Recently we have seen a remarkable progress in radiation therapy
technology. It is obviously beyond my capacity to overview it
comprehensively. In my perspective, the progress can be classified into two
categories; hardware-related and software-related technology. In this
article, those two progresses are described by reviewing corresponding
two interesting papers which are on a magnetic resonance image
guidance radiation therapy system and a knowledge-based method of
IMRT planning.

 近年の放射線治療技術の発展は目覚ましく、その全体像を概観する事
は著者の手に余るが、放射線治療装置などハード面と、関連するソフト面
の二つの側面に大まかに分けて考える事ができると思う。本稿ではそれら
二つの側面について、著者の目に留まった最近の文献をそれぞれ紹介する
事にする。前者としては、MRIを用いた画像誘導放射線治療装置について
(文献1)、後者としては「知識ベース(knowledge-based)」と呼ばれる手
法を用いた強度変調放射線治療(IMRT)治療計画法について(文献2)、そ
れぞれ紹介する。いずれも、将来の放射線治療のあり方を根本から変える
可能性のある非常に興味深い研究開発である。

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