山田謙太郎先生(防衛医科大学校放射線医学講座)からRSNA2015の参加レポートを頂きました。
防衛医科大学校放射線医学講座
山田謙太郎
【ENDO-SIGHT】
Hall A at BOOTH #2103
RSNAの新聞にこの企業の広告が掲載されていたが、イタリア、ミラノの企業からユニークな器機が展示されていた。専用のメガネを掛けると、取り込んだDICOMデータの3D画像が対象物に投射されて見えるというもの。もちろんメガネをかけた術者が観察方向を変えると、それに応じて観察した方向からの3D画像に変化する。生検やRFA等の経皮的検査・治療や脳神経外科のnavigationに用いることが出来るとの説明があった。広告に掲載されているほど綺麗な画像ではなかったが、実際掛けてみたところ肝臓の白黒の3D画像がデモの対象物(ただのboxだったが)に投影されていた。現時点では動物での試験が終わったところで、来年の春から臨床での試験を行うとのこと。まだ、かなり荒削りな器機である感は否めないが、これからの開発が楽しみなデバイスである。欠点としては、専用メガネをかけるとかなり怪しく見える点であろうか。参考にこの企業のURLと、この企業によるデモ動画(これはあくまで作られたデモ動画であって実デバイスではこんなに綺麗には見えなかったが…)のURLを添付する。百聞は一見にしかずなので、是非デモ動画をご覧頂きたい。
企業web site http://www.endo-sight.it
デモ動画 http://www.globalstartupexpo.com/project/endo-sight-103