米国クック メディカル(本社:インディアナ州ブルーミントン/日本法人: Cook Japan株式会社[以下、クック ジャパン]、所在地: 東京都中野区、代表取締役:矢込和彦)は、サムホイールタイプの新たなデリバリーシステムを搭載したZilver PTX薬剤溶出型末梢血管用ステント[以下、Zilver PTX](販売名:Zilver PTX薬剤溶出型末梢血管用ステント、承認番号:22400BZX00013000)の日本での本格販売を開始したことを発表した。この新しいデリバリーシステムにより、SFA(浅大腿動脈)を適応とする世界で最初、かつ唯一承認されている薬剤溶出型ステントをよりシンプルに留置させることができる。
サムホイールデザインは人間工学に基づくハンドルが特徴であり、片手でのステント留置を容易にした。今回の新しいデリバリーシステムの設計目的は、従来の“Pin and pull”(「押さえて引く」)システムの正確性と目的部位への到達性能を向上させた。また、この新たな留置システムに加えて、120mm長ステントのZilver PTXも利用可能になった。
日本で初めてこの新製品を使用した福岡山王病院循環器センター長の横井宏佳先生は次のように述べた。「新しいZilver PTX留置システムは以前のシステムが抱えていた課題を克服していることが分かります。サムホイールタイプの新たなデリバリーシステムはよりコントロールしやすく、ステントの正確な留置が非常に容易になります。」
また、クック ジャパン株式会社副社長兼PI(ペリフェラル インターベンション)事業部事業部長の浅見光雄は次のように述べた。「この製品は、技術と製造に関する目標を達成しただけでなく、さまざまな新機能において期待を上回る成果を上げています。当製品が少しでも早く患者様の に普及するよう、引き続き尽力して参ります。」
Zilver PTXについて
・Zilver PTXは、世界で最初に、かつ唯一承認されたSFA適応の薬剤溶出型ステントである※1。日本、米国、ドイツでの国際共同治験の後、日米同時に申請され、2009年の欧州を始めとする各国での承認に続き、米国に先駆けて2012年に日本で承認を取得した。
・5年の追跡試験データにより、Zilver PTXはベアメタルステントと比較して、再狭窄と再インターベンションを減少させることが実証された※2。
・Zilver PTXは、実証済みの薬剤効果(パクリタキセルの効果)で新生内膜の過形成を抑制する※2,※3。
・再狭窄抑制効果のあるパクリタキセルが開存性の維持に役立つ※3。
販売名: Zilver PTX薬剤溶出型末梢血管用ステント
承認番号: 22400BZX00013000
保険償還区分: 末梢血管用ステントセット 再狭窄抑制型
横井宏佳先生はクックメディカルに有償で助言を行う技術専門家である
※1. Ansel G. Zilver PTX randomized trial of paclitaxel-eluting stents for femoropopliteal disease: 24-month update. Presented at: the Society for Cardiovascular Angiography and Interventions (SCAI) 2011; May 4-7, 2011; Baltimore, Maryland.
※2. Dake M. The Zilver PTX randomized trial of paclitaxel-eluting stents for femoropopliteal artery disease: 5-year results. Presented at: VIVA 2014: Vascular Interventional Advances Conference; November 4-7, 2014; Las Vegas, Nevada.
※3. Dake MD, Van Alstine WG, Zhou Q, et al. Polymer-free paclitaxel-coated Zilver PTX Stents—evaluation of pharmacokinetics and comparative safety in porcine arteries. J Vasc Interv Radiol. 2011;22(5):603-610.
使用目的および既知の有害事象について
Zilver PTXは、4mm~7mmの対照血管径を有し、1肢あたりの病変長が14㎝以下である膝上大腿膝窩動脈
の症候性血管疾患の治療に使用する。また、同部位におけるインターベンション治療の不成功に伴う急性または切迫閉塞の治療にも用いられれる。薬剤溶出型末梢血管用ステントの使用には血管合併症や出血性イベントなどの末梢動脈ステントの留置に起こりうるリスクを伴う。
クック メディカルについて
クック メディカルは1963年の創業以来、医師の皆様と共に外科的手術の必要性を低減するテクノロジーの開発を進めてきた。今日では、医療機器、生物由来の医療機器、細胞治療を複合的に取り入れ、世界中の医療システムにより良い転帰を効果的に提供できるよう努めていく。また、株式非上場の企業であり続けることで患者様、従業員、地域社会への貢献という目的に専心する。
同社の詳細は以下のホームページをご覧ください。 www.cookmedical.com
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<本件に関するお問い合わせ先>
Cook Japan(クック ジャパン)株式会社 マーケティング部
担当:百瀬
TEL: 03-6853-9637/FAX: 03-6688-9900