※2016年注目演題では、演題の専門性を評価基準とし、「甘口・中辛・辛口・激辛」の4段階の目安を先生方につけていただきました。甘口が一番やさしい、わかりやすい演題でございます。辛くなるに従い、より高度化された演題となります。
JRC2016 「あの人に教えたい!オススメ演題」について
原田耕平先生(札幌医科大学附属病院)にお答えいただきました。
■4月14日
【中辛、CT:口述】CT画像で正確な体積計測を行うには?
[JSRT] CT clinical study 1/CT検査 臨床技術1
4月14日(木) 17:10-18:00 場所:F201+202
“Threshold Setting for Volumetry in a Preoperative Liver Three-dimensional Computed Tomographic image.”
沼澤香夏子 (札幌医科大学附属病院)
術前肝3DCTにおける体積計測に関して、これまでも本学会でいくつか報告があったが、今回は体積計測を行う上で重要となる閾値設定の公式化について研究した内容です。普段、臨床で肝臓の撮影、画像処理に携わっている人にはお勧めできる演題です。
■4月15日
【中辛、英語発表】ここで英語スライド作成のいろはを学び海外へ!
[JSRT] Applied Technology Seminar 2/技術活用セミナー2
4月15日(金) 8:00-8:45 場所:502
4月17日(日) 12:00-12:45 場所:502
“Basic Technique and Practical Tip for Making Well-organized English Slides
英語スライド作成の基礎と実践テクニック”
田中利恵(国際戦略委員会委員)
今年から本学会は英語スライドが必須となりました。きっと今回の発表者の中でも英語スライドの作成に関して苦労した人も少なくないのでは?英語スライドの作成方法・基礎から実践まで、ルールやポイントなどを丁寧に教えてくれます。これから国際学会に挑戦しようとしている人も、参加されてはいかがでしょうか?目から鱗の話も聞けると思います。
【中辛、CT:口述】今話題のLow kV scanによる造影効果の研究!
[JSRT] CT Contrast enhancement (Low kV scan)/CT検査 造影技術(低管電圧撮影)
4月15日(金) 10:20-11:00 場所:F203+204
“低管電圧撮像を用いた膵臓造影CT検査における投与ヨード量減量の検討”
重山真一(岐阜大学医学部附属病院)
最近のCTで着目されている造影効果に対する低管電圧撮影技術に関する研究で、膵臓の造影CTにおけるヨード量減量が可能か調査した演題。臨床研究のあり方を学ぶ上でも参考になる発表になると思います。
【辛口、CT:ランチョンセミナー】Dual energyと低電圧撮影を使用した最新の臨床画像!
[JRS] CT Contrast enhancement (Low kV scan)/CT検査 造影技術(低管電圧撮影)
4月15日(金) 12:00-12:50 場所:F205+206
“yes, DS! 実臨床でのPersonalized Low Doseの実践”
共催:シーメンスヘルスケア株式会社
話題のDual energyと低管電圧撮影における最新情報や実際にこれらの技術を使用したたくさんの臨床画像もここで見ることができるはずです。最先端の技術を吸収するいい機会では?
■4月16日
【甘口、画像評価】これから画像評価を始める人たちへ
[JSRT] Educational Lecture 4/教育講演4[画像部会]
4月16日(土) 14:00-15:00 場所:502
“Let’s Know How to Handle ROC/FROC Analysis.
ROC・FROCのススメ”
白石順二(熊本大学大学院)
統計学的な画像評価法の一つとして用いられるROC解析の第一人者である白石先生は、これまで本学会誌に幾度も論文発表されています。これから画像評価を行う方々は是非、この機会に参加されてはいかがでしょう?ROC解析を知りつくした講師ですので基本的なことからわかりやすく教えてくれるでしょう。
【中辛、CT:モニタ発表】Dual energyを利用した造影効果の研究!
[JSRT] CT Contrast material/CT検査 造影効果
4月16日(土) 15:00-15:30 場所:N101
“胸腹部大動脈撮影症例におけるFast kV Switching Dual-Energy撮影を用いた造影剤減量の検討”
塚本友勝(JA尾道総合病院)
Dual energyも最近のCT研究におけるトピックですが、この演題はDual energyを用いて大動脈CT検査の造影剤減量が可能かを比較した臨床研究です。腎機能等により造影剤使用量の減量を余儀なくされることもあるため、参考になる発表では?
■4月17日
【甘口、CT:口述】プロの目線に注目!
[JSRT] Next Generation Session(学生選抜セッション)
4月17日(日) 8:50-11:00 場所:414+415
“CT colonographyにおける読影技術向上のための効果的な読影方法の提示”
岡島美佳(群馬県立県民健康科学大学)
この研究発表は、読影豊富な人の目線は画像のどこに着目しているのかを調査した研究で、臨床研究としての視点を変えたユニークな演題です。是非2万件近くCTCを読影している人が画像のどういうところを中心に観察しているのか実感してはいかがでしょう?
【中辛、CT】CTの逐次近似再構成を理解したい人必見!
[JSRT] Advanced Course 9(CT)/専門講座9(撮影2: CT撮影)
4月17日(日) 8:00-8:45 場所:503
“Let’s Study of CT to Understand the Iterative Reconstruction Algorithms!
逐次近似再構成を理解して研究しよう!”
石原敏裕(国立病院機構埼玉病院)
ここ数年でCTにおける研究項目の一端を担っているともいえる逐次近似再構成法について、その種類や再構成法の仕組みを紐解いて解説してくれるでしょう。逐次近似再構成を理解することは研究、そして臨床へフィードバックするときに必ず役立つはずです。理解しているようでできていないと思っている方は、このレクチャーをお勧めします。
【甘口、造影剤:合同シンポジウム】造影剤のすべてを学ぼう!
[JSRT] Joint Symposium 3/合同シンポジウム3
4月17日(日) 9:30-11:50 場所:Main Hall
“Benefit of Radiological Diagnosis of the Contrast Media
造影剤が放射線医療にもたらした功績”
1.造影剤の歴史と展望 山岡正治(バイエル薬品(株))
2.造影剤注入技術と検出能-X線CTにおける造影剤注入方法と撮影タイミング- 山口 功(大阪物療大学)
3.造影剤による診断法の変遷 小林 聡(金沢大学)
4.造影剤の安全性と対処法 対馬義人(群馬大学大学院)
5.ガドリニウム造影剤の脳内蓄積:日本と世界の動向を追う 神田知紀(帝京大学)
放射線医療において造影剤使用による診断能の向上は目覚ましく、その歴史から特徴、安全性、画像診断法の変遷など、造影剤に焦点を当てたシンポジウムです。像柄検査に携わっている方は足を運んでみては?
【甘口~中辛、CT】CT撮影に携わるすべての方々へ
[JSRT] Radiation Imaging Section/第66回撮影部会 テーマB(CT)
4月17日(日) 9:50-11:50 場所:503
“Pursuing Better Imaging Techniques in Radiology: No.129, Standardization of the X-ray CT imaging ~GALACTIC (second education)~
ワークショップ より良い撮影技術を求めて(その129)
X線CT撮影の標準化~GALACTIC(第2版)~”
1.血管撮影装置の変遷 松本一真(兵庫医科大学病院)
2.腹部IVRの実際 高尾由範(大阪市立大学医学部附属病院)
3.腹部IVRでの放射線管理 坂本 肇(山梨大学医学部附属病院)
4.患者の気持ちに寄り添ったチーム医療を考える 浅井望美(国立がん研究センター中央病院)
昨年、X線CT撮影の標準化の改訂版を発表し、撮影部会の会場も立ち見状態となり、会場外サテライトモニタ前も人だかりができるほどの反響ぶりだったCT標準化班による報告ですが、今回は胸部・循環器・整形・CT-AEC・造影技術の解説とまたまた興味深い内容が期待されます。興味ある方は早めの会場入りをお勧めします。