瀧口登志夫氏
佐渡友哲也氏
会場の様子
東芝メディカルシステムズ(株)は、2016年4月7日にステーションコンファレンス東京(千代田区)にて、新世代320列エリアディテクターCT「Aquilion ONETM/GENESIS Edition」の国内販売開始に伴うプレス会見を開催した。
新製品の紹介に先立ち、瀧口登志夫氏(同社代表取締役社長)が、同社のCT事業戦略についての説明と挨拶をした。「当社のCT事業は国内ではNo.1のシェア、グローバルでもNo.2のシェアを誇っている。これは、医療従事者の方々の熱い思いに心から共感し、具体的にそれを製品化し、様々な所へお届けするよう努力してきた結果である。そして、経営スローガン“Made for LifeTM”の考えに基づいた事業を行ってきた結果、今日の地位があると考えている」と同氏は語った。さらに、今年で40周年を迎えた同社のCT事業の歩みについて紹介。同社は、画質向上などの開発と並行し、被ばく低減技術の開発にも早くから取り組んできた。2011年、全てのCTの被ばく低減技術を標準搭載化を決断し、国内のCTによる被ばくを半減化する事をプロジェクトとしてスタートさせた。現在国内で稼働しているCTの50%以上のシェアを持つ同社が、被ばく低減技術をオプションではなく標準装備させる事で、国内で受ける医療CT被ばくを全体として半減しようとしている。さらに、新製品の「Aquilion ONETM/GENESIS Edition」は病院経営にも貢献できるシステムやサービスの提供をすると共に、さらにスループットを向上した新たな臨床価値を提供することを提言した。同氏は「CTは、より低被ばく、より早く、より広く、より細かく、が求められる。これらを追求するためにキヤノンと“Made for LifeTM”を価値観として共有し、よく協議をしながら、引き続き世界の医療に貢献したい。そして、これからも日本における被ばく低減を実現し続ける企業でありたい」と述べた。
続いて、佐渡友哲也氏(同社CT事業部CT開発部)より、「「Aquilion
ONETM/GENESIS Edition」の製品紹介が行われた。「「Aquilion ONETM」は2007年のRSNAでのデビュー以来、グローバルには1100台以上、国内でも350台以上、と多くのお客様に使用いただいている。医療や機器の進化はとどまることはなく、「Aquilion ONETM」に対してもより一層の被ばく低減、画質向上、スループットの向上が求められている。また64列CTを使用されている多くの施設様からも、既存の設置条件での導入など、更なるニーズが高まってきている。当社はこれらのニーズに応えると共にエリアディテクターCTの更なるグローバルスタンダード化を目指して、「Aquilion ONETM」を超える「Aquilion ONETM/GENESIS Edition」を開発した」と切り出し、新製品の3つの大きな特徴の紹介に移った。
1つ目は、独自のX線光学系技術「PUREViSIONTMOptics」。X線の出力から検出器にいたる過程において、独自のX線光学系技術PUREVISIONTMOpticsを用いた。患者の被ばくに大きく左右するのが低エネルギー側の成分である。そのため、低エネルギー側の成分をできるだけ抑制し、X線分布の最適化を図ることで、患者の被ばく低減を実現した。また、画像診断を行う先生方のために、画像ノイズやアーチファクトのより少ない鮮明かつ高画質なエリアディテクティブCTへと進化させている。
さらに2つ目の特徴、画像再構成技術「FIRST」の説明が行われた。「順投影適用モデルベースを使用した逐次近似再生法「FIRST」は、従来のX線CTの画像再構成法であるFBP(Filtered Back Projection)に比べ、大幅にノイズを低減できるため、低線量撮影を実現。最大80%の被ばく低減が期待できる。さらに、エリアファインダを世界初で搭載し患者さんのポジショニングから画像作成までがさらに早く、使いやすいADCTとなっている」と、ストレスのない検査環境を提示した。
最後に「Aquilion ONETM/GENESIS Edition」のデザインコンセプトが紹介された。同製品は数々の機能アップを図りながらガントリサイズをより小さく、検査室の最少設置スペース19㎡を実現した。さらには電源容量を抑制し、省エネルギーな運用を可能とし、より導入しやすい設計となっている。同氏は、「人をおもうカタチ、人に愛されるカタチをコンセプトとして、Pacient centric design(患者中心のデザイン)を追求し、安心感を与える美しいデザインとなっている」と、同製品がさまざまな施設環境に柔軟に対応するであろうと結んだ。
新製品の紹介に先立ち、瀧口登志夫氏(同社代表取締役社長)が、同社のCT事業戦略についての説明と挨拶をした。「当社のCT事業は国内ではNo.1のシェア、グローバルでもNo.2のシェアを誇っている。これは、医療従事者の方々の熱い思いに心から共感し、具体的にそれを製品化し、様々な所へお届けするよう努力してきた結果である。そして、経営スローガン“Made for LifeTM”の考えに基づいた事業を行ってきた結果、今日の地位があると考えている」と同氏は語った。さらに、今年で40周年を迎えた同社のCT事業の歩みについて紹介。同社は、画質向上などの開発と並行し、被ばく低減技術の開発にも早くから取り組んできた。2011年、全てのCTの被ばく低減技術を標準搭載化を決断し、国内のCTによる被ばくを半減化する事をプロジェクトとしてスタートさせた。現在国内で稼働しているCTの50%以上のシェアを持つ同社が、被ばく低減技術をオプションではなく標準装備させる事で、国内で受ける医療CT被ばくを全体として半減しようとしている。さらに、新製品の「Aquilion ONETM/GENESIS Edition」は病院経営にも貢献できるシステムやサービスの提供をすると共に、さらにスループットを向上した新たな臨床価値を提供することを提言した。同氏は「CTは、より低被ばく、より早く、より広く、より細かく、が求められる。これらを追求するためにキヤノンと“Made for LifeTM”を価値観として共有し、よく協議をしながら、引き続き世界の医療に貢献したい。そして、これからも日本における被ばく低減を実現し続ける企業でありたい」と述べた。
続いて、佐渡友哲也氏(同社CT事業部CT開発部)より、「「Aquilion
ONETM/GENESIS Edition」の製品紹介が行われた。「「Aquilion ONETM」は2007年のRSNAでのデビュー以来、グローバルには1100台以上、国内でも350台以上、と多くのお客様に使用いただいている。医療や機器の進化はとどまることはなく、「Aquilion ONETM」に対してもより一層の被ばく低減、画質向上、スループットの向上が求められている。また64列CTを使用されている多くの施設様からも、既存の設置条件での導入など、更なるニーズが高まってきている。当社はこれらのニーズに応えると共にエリアディテクターCTの更なるグローバルスタンダード化を目指して、「Aquilion ONETM」を超える「Aquilion ONETM/GENESIS Edition」を開発した」と切り出し、新製品の3つの大きな特徴の紹介に移った。
1つ目は、独自のX線光学系技術「PUREViSIONTMOptics」。X線の出力から検出器にいたる過程において、独自のX線光学系技術PUREVISIONTMOpticsを用いた。患者の被ばくに大きく左右するのが低エネルギー側の成分である。そのため、低エネルギー側の成分をできるだけ抑制し、X線分布の最適化を図ることで、患者の被ばく低減を実現した。また、画像診断を行う先生方のために、画像ノイズやアーチファクトのより少ない鮮明かつ高画質なエリアディテクティブCTへと進化させている。
さらに2つ目の特徴、画像再構成技術「FIRST」の説明が行われた。「順投影適用モデルベースを使用した逐次近似再生法「FIRST」は、従来のX線CTの画像再構成法であるFBP(Filtered Back Projection)に比べ、大幅にノイズを低減できるため、低線量撮影を実現。最大80%の被ばく低減が期待できる。さらに、エリアファインダを世界初で搭載し患者さんのポジショニングから画像作成までがさらに早く、使いやすいADCTとなっている」と、ストレスのない検査環境を提示した。
最後に「Aquilion ONETM/GENESIS Edition」のデザインコンセプトが紹介された。同製品は数々の機能アップを図りながらガントリサイズをより小さく、検査室の最少設置スペース19㎡を実現した。さらには電源容量を抑制し、省エネルギーな運用を可能とし、より導入しやすい設計となっている。同氏は、「人をおもうカタチ、人に愛されるカタチをコンセプトとして、Pacient centric design(患者中心のデザイン)を追求し、安心感を与える美しいデザインとなっている」と、同製品がさまざまな施設環境に柔軟に対応するであろうと結んだ。