島津製作所、最新のDRシステムで機能が充実、利便性が高まった デジタル式回診用X線撮影装置の新製品を発売

2016.06.16

 (株)島津製作所は、最新のDR(Digital Radiography)システムによる多彩な機能や本体内蔵の大型画像表示モニタ、軽量な新型FPD(フラットパネルディテクタ)など、充実した機能や操作者に配慮した装置設計によって医療現場における回診業務をより一層支援するデジタル式回診用X線撮影装置の新製品「MobileDaRt Evolution MX7 Version(モバイルダート エボリューション エムエックスセブン バージョン)」を6月16日に発売する。

 FPDを搭載したデジタル式回診用X線撮影装置は、病棟回診や、救急処置室・新生児集中治療室(NICU)など緊急性の高い医療現場での検査に使用されている。同社は、これまでに全世界で累計2,700台を超えるデジタル式回診用X線撮影装置を販売しており、国内での販売実績もトップクラスである。

 画像処理ユニットに最新のDRシステムを搭載した新製品「MobileDaRt Evolution MX7 Version」は、撮影装置本体とDRシステムとの優れた連動性に基づく電源管理機能によって、無用な電力消費を抑えて効率的にバッテリーを活用できる。また、約1分でDRシステムの起動が可能なことに加え、大型画像表示モニタや便利な収納スペースなど、医療現場のニーズに応える設計を採用している。さらに、新型のFPDは、14×17インチモデルとしては最軽量であり、優れた防水性を有している。
n00kbc0000009bek[1]
デジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX7 Version」

【新製品の特長】

1. 撮影装置本体と画像処理ユニットの優れた連動性による多彩な新機能

 画像処理ユニットに最新のDRシステムを採用しており、撮影装置本体とDRシステムとの連動によって多彩な機能を実現した。走行中に自動で画像表示モニタの電源をオフにする機能や、一定時間操作が無い場合に自動で装置全体の電源をオフにする電源管理の機能は、消費電力を抑えてバッテリーの減りを防ぐとともに、患者情報の漏洩を防止してセキュリティの向上にも寄与する。また、画像表示モニタには、充電タイミングの通知や院内無線LANの電波状態の表示なども可能であり、より効率的な回診業務を実現する。

2. 操作者のニーズに応える利便性を高めた設計

 画像表示部には、新たに17インチの大型液晶モニタを採用した。モニタ解像度も高めており、視認性やタッチパネルの操作性が向上しました。また、小物収納スペースや、FPDにカバーを装着する際に便利なスリットを設けるなど、日々の業務における利便性を高めた。従来から好評だった静かで滑らかな走行や、ボタン1つで自在に位置決めできるオールフリースイッチ、撮影から約2秒で画像を表示可能といった特長も引き継いでおり、医療現場における迅速な処置を支援する。

3. 軽量かつ防水性の高い新型FPD

 サイズや感度の異なるFPDに対応しており、使用可能ラインナップから用途に合わせて選択できる。中でも、汎用性が高い14×17インチモデルのFPDは、このサイズとして業界最軽量の2.5kgであり、操作者の負担を軽減する。また、国際電気標準会議が定める防水規格であるIPX6に準拠しており、液体の浸入を防ぐ。

名   称
デジタル式回診用X線撮影装置
「MobileDaRt Evolution MX7 Version(モバイルダート エボリューション エムエックスセブン バージョン)」

価   格
1億750万円~(税別、システム構成により異なる)

【製造販売認証番号】(医療用)

220ABBZX00229000
移動型デジタル式汎用X線診断装置
移動型アナログ式汎用X線診断装置
[回診用X線撮影装置MobileDaRt Evolution]
X線平面検出器出力読取式デジタルラジオグラフ

●お問い合わせ
(株)島津製作所
URL:http://www.shimadzu.co.jp/jindex.html