独自のカラーマネジメント技術を搭載した、同社製24.1型カラー液晶モニター「JD-C240」専用オプション
病理用画像表示モニター用キャリブレーションキット「CAL-015」を発売
～業界で初めて※1病理用画像表示モニターの高精度な色再現の長期に渡る維持・管理を実現～
㈱JVCケンウッドは、JVCブランドより、同社製の病理用画像表示用24.1型カラー液晶モニター「JD-C240」（2015年12月発売）の専用オプションとして、高精度な色再現の維持・管理を可能にする、キャリブレーションキット「CAL-015」を9月下旬より発売。
同製品は、同社独自のカラーマネジメント技術を搭載した「JD-C240」において、出荷時の高精度な色再現性能を厳密に維持するための定期メンテナンスを簡単に実行できるキャリブレーションキットである。「JD-C240」に専用カラーセンサーと専用ソフトウェアをインストールしたPCを接続することで、ソフトウェア上から簡単にキャリブレーションを実行する。これにより、モニターの経年変化による色味・輝度・コントラストのバラつきを補正し、長期に渡り、病理用画像表示に求められる色再現の維持・管理を可能する。
※1 病理用画像表示モニターの高精度な色再現を維持・管理するキャリブレーションキットとして（2016年9月現）
品名：キャリブレーションキット
型名：CAL-015
希望小売価格（税抜）：オープン価格
発売時期：9月下旬
＜主な特長＞
1．同社製「JD-C240」の高精度な色再現の維持・管理を実現する専用キャリブレーションキット
同社独自のカラーマネジメント技術を搭載した「JD-C240」の高精度な色再現を、生産出荷時の適正な状態に補正（キャリブレーション）。理想的な色階調と比較し、平均⊿E（デルタ・イー）※2 1以内にキャリブレーションする。この値は一般的なモニターと比較し、5倍色精度が高いことを意味している。
※2：⊿E（デルタ・イー）：視覚的な色の違いを表現する値。この値が小さい程、正確に色表示ができている。一般的なモニターの⊿Eは5以上（同社調べ）
2．専用カラーセンサー、専用ソフトウェアおよび接続ケーブルで構成
キット内容は、キャリブレーションに必要な専用カラーセンサーCalibrator-T4と、専用ソフトウェア「JVC Color Calibration Tool」、接続ケーブル（「JD-C240」-PC間接続用）で構成。「JD-C240」に専用カラーセンサーと専用ソフトウェアをインストールしたPCを接続し、同専用ソフトウェアからキャリブレーションを実行する。同社標準の校正された分光放射計とコレレーション※3済みの専用カラーセンサーにより、生産出荷時と同等の色再現に補正が可能。
※3：コレレーションとは、基準となる計器と相関をとり、同等特性になるように補正すること。
3.全ての画質モード（6モード）のキャリブレーションを一度に実行
「JD-C240」にプリセットされた全ての6カラーモードのキャリブレーションが一度に実行可能。簡単かつ効率的に作業を進めることができる。
＜専用カラーセンサー Calibrator-T4＞ ＜専用カラーセンサー 取り付けイメージ＞
＜その他の特長＞
・⊿Eチェック機能：キャリブレーション前後の⊿Eの値を専用ソフトウェア上で確認できる。
・テストパターン表示：モニターの性能を評価する機能。メニュー画面からテストパターンを選択して、画面特性を確認できる。
＜企画意図＞
病理診断のデジタル化に際し、通常市販されている汎用モニターでは「高精度な色再現ができない」「モニター個体によって画像の色味が異なる」という課題がある。色味や輝度・コントラストのバラつき（個体差）のない安定した環境で画像診断が可能なモニターが求められているなか、同社が発売中の病理用画像表示モニター「JD-C240」（2015年12月発売）は高精度な色再現と安定性を実現し、長期間安定した画質を保つという点で高い評価を得ている。しかし、出荷時の高精度な色再現性能を厳密かつ長期間にわたって維持し続けるためには、この精度を定期的にメンテナンスすることが必要となる。
そこで今回同社は、病理用画像表示モニターの経年によって生じた色味や輝度・コントラストのバラつきを、簡単に補正が可能なキャリブレーションキット「CAL-015」を発売する。これにより、「JD-C240」の出荷時の高精度な色再現を長期に渡って維持・管理することが可能となる。バラつきの極めて少ない安定した画像診断環境を長期に渡って提供することで、病理診断のデジタル化に貢献する。
●お問い合わせ
株式会社JVCケンウッド
HP：http://www.jvckenwood.com/
