超音波診断装置
シーメンスの誇る3D 超音波装置。ACUSON S2000 HELX Evolutionはタッチパネル形式なので
操作性が良い上に、エラーが少なく、検者に優しい設計だ。
またACUSON S2000 ABVS HELX Evolutionの臨床的有用性は今更説明も必要ないほど、読者もよくご存じだと思うが、
検者依存性を弱め、誰にでもデキル乳房超音波検査を標榜している新しいタイプの未来型装置といえる。
視野幅の広い15.4cmものプローブを採用して、幅16.8cmを1分間程で自動でスキャンを行う。
これにより、特別なテクニックを必要とせず、検査プロトコルの規格化が容易になった。
またワークステーション上で自動に断面を切り出せるのも大きな利点の1つだ。
ACUSON S2000 HELX Evolutionのタッチパネルは操作性が良く、定評がある。
Angiography & Interventional X-ray
次世代のAngio装置。Cアームの開口を広くし、様々な体位に対応できるようにした。FDは30×38cmサイズで、ノイズを低減するだけでなく、低被ばくでも検査できるよう工夫されている。フレームレートは90f/s。
また、装置本体のケーブルをなくし、シームレス構造とすることで、室内や装置を清潔に保つこともできる。モニタも新しく、55インチで10万階調を有し、高分解能で表示。
超音波検査で使用するプローブにもケーブルレスを採用し、より、スムーズな検査につなげる。また、ケーブルがないためプローブが紛失しやすいことも考慮し、ある程度プローブが遠くなるとアラームで知らせる機能もある。
プローブを感知するセンサー
ARTIS phenoの動きが動画で!
CT
本ブースで初出展された新製品。同装置の最大のポイントはタブレットで撮影までの操作を可能にしたこと。位置決めスキャンから、本スキャンまではもちろん、造影剤を使用する撮影でも複数のプロトコルを組み込めるため、対応できる。操作卓が不要となるだけでなく、タブレットは装置への脱着が自由に可能なので、防護板があれば検査室内でもCTを走らせることができる。
装置から取り外して使用できるタブレットで、撮影までも担える。
さらに、同社のTin filter搭載はもちろん、天板を薄くすることにより、照射線量を減らせるため、より、被ばく低減も実現した。
被検者への、より快適な検査環境の提供のための工夫もある。ガントリ上部には柔らかい照明を設置。カラーバリエーションもあり、検査ごとに色の選択もできる。また、呼吸同期撮影の際には、息止めの指示が伝わりやすいように、バーで息止めの長さやタイミングなどを表示でき、被検者にとっても指示がわかりやすい設計となっている。
CT
ECRで発表した同社のハイエンドデュアルソースCT装置。コンセプトは同社装置「SOMATOM Force」と同じく、低管電圧撮影で被ばくを低減し、造影剤量も減らせること。SOMATOM Forceから搭載している「Tin filter」により一般撮影と同等の低線量で撮影できる。時間分解能も高いため、心臓撮影にも最適。ガントリも78cmで大口径。また、広範囲の高速撮影が可能であるため、胸部から恥骨結合までも瞬時に撮影できる。
操作部分にはタッチパネルを採用。心臓撮影の際に貼る心電図電極の位置もタッチパネル画面上で確認できる。
ガントリの両サイドに固定されているタッチパネル。心電図電極の位置が確認できる画面。
IT
IT
PET/CT
MRI
MRI
1.5TのMRI装置。シーメンスのバリュー戦略を具現化する製品の1つ。
Timコイルはケーブルレスで、ケーブルの取り回しに煩わせることはなく、SNR向上のメリットも大きい。またMAGNETOM Skyra3T同様、コイルはすべて、SlideConnect方式を採用していて、日常診療にも便利だ。
搭載されているソフトウェアもすべてMAGNETOM Skyra3Tと同じものを搭載しており、臨床的有用性の高さも特筆すべき点だ。
またMAGNETOM Sempraは電力消費量もシーメンスの機種ではもっとも少なく、痒いところに手が届いたMRI装置といえそうだ。
日本では薬機法未承認。
Timコイルも空間の多い設計で、患者にも圧迫感がなく、誰にでも喜ばれるコイルだ。