【エキスパートがお届け!!Site of RSNA】丸山拓士先生(関西医科大学放射線科)  Part2

RSNA2016 Report:エキスパートがお届け!!Site of RSNA
2016.12.01

丸山拓士先生(関西医科大学放射線科)からRSNA2016の参加レポートを頂きました。

11/29の午後からInterventional Oncology Series: Lung and Musculoskeletalを拝聴しました。オススメにも挙げさせていただいたセッションです。ここでは後半のMusculoskeletal tumorについて述べさせていただきます。
椎体以外の転移性骨腫瘍の除痛に、MR guided focused Ultrasound Surgeryが安全かつ効果的であるとする発表がありました。奏効した症例の画像では、腫瘍は縮小し骨の再生も認めました。超音波の届く転移性骨腫瘍であれば、治療時間こそかかりますが、被曝もなく非侵襲的な治療が可能としています。多施設での報告が待たれます。他にMusculoskeletal tumorに対し行う治療としては、CryoablationやAblation、日本では未承認のIrreversible Electroporation(IRE)が施行されていました。転移性椎体腫瘍が神経のすぐ側にせまる症例では、穿刺針が神経と接触していないかをみるため、弱く通電し臀部や下肢の筋痙攣の有無を確認する方法が動画で流されました。実際に痙攣している様子が映されたとき、会場内からは驚きの声が上がりました。このような様々な治療法を実践する先生が議論を交わす、セッション最後のBone Metastases Tumor Boardは白熱しました。多発骨転移を有する症例、Ablation治療後7年経ち再発した症例などが提示され、多発転移の治療は全部位一度に行うべきか、それぞれの部位にどの治療法を選択すべきか、など議論されました。

2RSNA1129

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