血管撮影用インジェクター「Mark 7 Arterion」は、軽量化、操作性の向上、使いやすさの3つを兼ね備えている。展示されているタイプは注入器と画面が1つになっている据え置き型であるが、さらにモニターをもう一台追加し、検査室外に設置できるデュアルディスプレイ型も展開。デュアルディスプレイ型であれば、手技を行う検査室内および検査室外のコンソール側、それぞれの役割を担いながら使用できる。注入条件は、注入器にも表示されるため、手技を行う医師と注入条件を入力する診療放射線技師との間で食い違いが生じることも防止できる。
据え置き型のMark 7 Arterion
今回、特に注目したい点は variable flow 機能がオプションで選択可能となったことである。最大注入圧を設定し、スイッチを押していくことで手押しのような感覚で造影剤を流すことが可能。造影剤のコントロールが容易であることはもちろん、最大注入圧を設定しているため、誤って急速に造影剤を注入してしまうことを防げるため、安全性も高い。
Variable Switch
注入した造影剤の量も確認できる。手押し注入では、正確な量を知ることは難しいが、画面の数値で一目にして注入量がわかる。
インジェクション数毎の履歴も表示可能。
シリンジの脱着も容易。「Twist&Go」 の採用により、シリンジとチューブが、清潔かつ簡単に接続可能となる。
注入器が上方を向いていると気泡混入の可能性があるため、注入器を下に向けないと注入が開始できないよう、安全機構も備えている。