病院間の診断画像情報の効率的利活用により高度医療をサポート
東芝メディカルシステムズ(株)は、病院間連携によって、診断に必要な様々なデータの効率的な利用を可能とする次世代の医用画像情報システム(PACS)RapideyeCoreTM Grande(ラピッドアイコア グランデ)を開発し、大規模病院グループを対象に4月1日より販売を開始する。
同社製PACS RapideyeCoreTMは、汎用ファイルデータの保管・管理機能を搭載し、放射線科の診断画像のみならず、心電図データや内視鏡データなども一元管理し、電子カルテなどの院内システムと連携できるため、大容量化する院内全ての部門情報を1つのシステムでシームレスにスピーディーに管理・運用できると、大変好評を得ている。
近年、医療の高度化に伴い、患者一人ひとりに対し膨大な情報が得られ、その情報を最大限に診療に活かせる医用画像情報システムのさらなる性能向上が求められてきた。
新製品のRapideyeCoreTM Grandeは、大学病院や専門病院を中心とした複数病院で構成された大規模な病院の施設間連携を可能にし、離れた病院にいてもストレスを感じさせないエリアフリー読影環境により、病院間でのシームレスな画像連携を可能とした。また、グループ病院内で患者IDが異なっても名寄せ機能により、同一患者として識別管理できるため、異なる病院で検査した画像でも比較読影することができる。放射線科における読影補助など効率的な利用を可能とするのはもちろん、多様なデータを共有化できるので脳外科や循環器科など臨床医の病院間を通じたカンファレンスや患者マネジメントなどへの活用も可能とする。
さらに豊富な画像処理・解析アプリケーションを、専用のワークステーション無しでもシステム上で使用することができるため、院内、グループ間の臨床医に対して診療に役立つ画像情報を効率的に提供する。
同社は増大化する診療情報を診療に役立つ情報へと加工・統合し、医師に提供することで、患者一人ひとりに合わせた個別化医療に向けたさらなる質の高い医療と、医療の効率化、病院経営の効率化に貢献できる最新のソリューションを提供していく。
新システムの特長
(1)効率的な医療環境を提供
・どこからでもアクセスできるエリアフリーの環境により、読影医が病院を移動することやCDで読影画像を受け渡す煩雑さがない。
・施設ごとに患者ID番号が異なっていても名寄せ機能を有しているため、同一患者の検査情報が施設を横断して時間軸に沿って参照できる。
・夜間・休日などの緊急読影も迅速に専門医が対応でき、救急医療の質の向上が図ることができる。
(2)最先端の臨床アプリケーションソフトを提供
・CTやMRIなどのモダリティで開発した臨床アプリケーションソフトを、電子カルテ端末でも使用できるため、より患者に寄り添った臨床医によるインフォームドコンセントに役立つ。
(3)高速画像処理技術を搭載
・画像を高速に処理する技術(※PREXSUS Technology)を搭載し、大容量データでも迅速な読影を行なえるため、放射線科の画像診断を強力にサポートする。
(4)安心・安全を重視(※RapideyeAgent.との組合せが必要)
・各施設の検査プロトコルや被ばく線量を管理でき、より低線量の検査プロトコルを共通利用することで被ばく線量を低減できる。
・造影剤成分レベルまでチェックを行うことで、ジェネリック薬品も含めてより精度の高い安全管理が行える。
(5) カンファレンス/教育研究目的のティーチングシステム
・カンファレスに必要な画像情報や、各種診療情報の準備・症例検討・アフターフォローまでスマートなカンファレンスのワークフローを提供する。
・カンファレンスで利用したデータは、そのままティーチングシステムに登録もできる。
RapideyeCoreTM Grandeの構成品には下記製品が含まれる。
一般的名称:汎用画像診断装置ワークステーション用プログラム
販売名:汎用画像診断ワークステーション用プログラム RapideyeCore SVIW-DVR01
認証番号:227ADBZX00053000
一般的名称:汎用画像診断装置ワークステーション用プログラム
販売名:汎用画像診断ワークステーション用プログラム RapideyeCore SVAS-01
認証番号:229ABBZX00002000
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東芝メディカルシステムズ㈱
URL:http://www.toshiba-medical.co.jp/