放射線治療
ドイツPTW社製のIMRT/VMAT線量検証システム。高精度に3次元で線量分布の分析ができる点が特徴。ファントムはガントリに同期して回転するため、ビームが常に検出器面に垂直に入射し、方向依存性のない正確なデータが得られる。また、液体電離箱を採用し、11×11cmの範囲に977個の小型検出器が高密度に配列されており(DETECTOR 1000SRS検出器の場合)、より精度の高い検証を実現している。頭頸部などのビームを絞って照射する部位の検証に有用である。
セットアップも簡単で、寝台にファントムを置くだけで検証を行えるのも特徴の1つ。検出器およびファントムトップは各3種あり、様々な組み合わせにより頭頸部のみならず体幹部への照射の検証、さらに日常のリニアックQAまで総合的に施設のニーズを満たすことができる。
ITEM2017 アクロバイオ ブースインフォメーション
ブースNo.414
医療放射線QAの総合ソリューション
放射線診断・治療・核医学の各分野において計測機器および画像性能評価ツールを幅広く展示する。なかでも光ファイバー線量計「MIDSOF Multi」は、Ⅹ線画像にうつらない微小なシンチレーション検出器を採用し、軽量コンパクトな機器本体に液晶ディスプレイを搭載し、最大8chの検出器を備えた放射線診断用計測機器である。線量および線量率の表示、および無線での通信とデータバックアップ機能を備えている。放射線治療分野ではPTWのIMRT・VMAT検証ツール「OCTAVIUS4D」の回転ファントム最新バージョンを展示する。