http://cweb.canon.jp/product/medical/
医用画像処理ワークステーション
ノイズリダクションシステム「iNoir」はDICOM画像からのノイズ低減処理を実現し、その強度はオリジナル~100%まで用途に合わせて調節可能となっている。従来、Rawデータは1週間分程のものしか貯めることができないため、時間が経過した過去画像の処理を行うには限界があったが、DICOM画像での処理が可能であるためRawデータがないCT画像でも処理が可能。装置の進歩により、最近の装置と古い装置では画質に差が大きいこともあり、古い装置で薄いスライス画像などではノイズが強く見られることがある。しかし、5年前などの画像でも、DICOM画像での処理が可能であるため、ノイズリダクションで画像処理を施し、ノイズ低減を行うことで、最近の画像と比較し易くなることが期待できる。また、CTの他、MRIの画像処理も可能となっている。処理されたデータは自動転送されるため、運用面でも利便性が期待される。
さらに、検診胸部CT撮影などの低線量で撮影した際でも、ノイズ低減処理を施すことで、従来であればノイズが多く観察が難しい縦隔も読影し易くなるほど、副次的効果も期待できる。
右がノイズ低減処理を施した画像。ノイズが低減し、粒状性がよいため病変部も境界まで明瞭に確認できる。
その他
サービス
地域連携のシステムとして検査予約から、画像や結果レポートの共有をクラウドで実現。「オンライン予約システム」では、クリニックなどの紹介元の施設から、予約先の病院などを選択すると、予約カレンダーにて検査ごとの空き状況などを確認しながらオンラインで予約ができる。検査終了後も、検査予約受付リストから検査画像や読影レポートの参照がオンラインで可能。地域連携室や受付業務の効率化につながる。
また、同社は、プリンタやカメラなどのさまざまな技術・サービスをいかし、連携させ、診療の効率化を図っている。統合医療画像管理システム(参考展示)は、デジタルカメラやネットワークカメラ、スキャナなどと連携し、Clinical Visual Portalにて統合表示する。オプション機能の1つである「電子サインシステム」では、帳票の管理を電子化し、受付業務の効率化につなげる。
オンライン予約システムの画面例
X線
2013年から4年ぶりに発売された新しいFPD。「CXDI-710C Wireless」は、従来のFPDより軽量で、薄さを追求したことが特長である。カーボン素材で、重さは業界最軽量の2.3kgと、CRカセッテと約400gしか変わらず、片手でも扱いやすい。画素は125μmで高画質を実現。また、ポータブル撮影や術中撮影など、様々な環境下で使用されるため、従来あった耐水性能をさらに強化させたIPX7に準拠している。
製品の背面には撮影枚数のカウントが表示されるとともに、撮影した枚数が分かる機能が搭載されている。
キヤノンマーケティングジャパン/キヤノンライフケアソリューションズ/AZE ブースインフォメーション
ブースNo.438
デジタルラジオグラフィ CXDIシリーズ
軽量化と使いやすさの向上を実現した新機種「CXDI-710C Wireless」「CXDI-810C Wireless」
デジタルラジオグラフィ CXDIシリーズに新たに2機種が加わります。
半切サイズとして、本体質量約2.3kgと軽量化を実現
(CXDI-710C Wireless)
新たにカーボン素材を採用することで、“CXDI-710C Wireless”の本体質量は半切タイプとして約2.3kgと軽量化を実現しています。また、裏面の四辺にホールド部を設け、角や側面に丸みを持たせることで、把持性(持ちやすさ)の向上と患者の負担軽減を両立しています。
基本性能はそのままに、耐水性や使いやすさが向上
液体が撮影部内に侵入しにくい構造により耐水性を強化し、保護規格IPX7に準拠しました。また、撮影場所の明るさに左右されずに X線の照射範囲が視認できるよう、撮影部の表面が白色の新デザインを採用しています。さらに、撮影部への画像の保存や、撮影部とX線発生装置のみで撮影できる機能を新搭載し、電波状況が不安定な環境や緊急時の撮影に対応しています。
デジタルラジオグラフィ CXDI-710C Wireless
医用画像クラウドサービス基盤Medical Image Place
キヤノンの医用画像クラウドサービス「 Medical Image Place」は、医療画像の管理から共有の様々なシーンでご利用いただけるサービスを提供します。
遠隔読影インフラサービスでは、実際の読影ルームを再現し、クラウドへの画像データ転送から読影のワークフローに最適な読影ビューワ・結果レポートシステムを体感していただくことができます。
2016年に発売した医用画像システムサービスは、医療画像( DICOM、デジカメ画像等の汎用画像)のみならず、紹介状等のドキュメントファイルも併せて時系列・種別毎に患者単位でマトリックス表示することで、過去の撮影実績など直感的に確認することができ、業務の効率化に貢献できるシステムになっております。
また、地域連携のサービスとしてご利用いただける、地域の中核病院で検査した画像データと結果レポートをクラウド経由で連携する医療機関に共有できる画像共有サービスに、新たに WEB上で操作可能な検査予約サービスの機能を追加し、検査予約から結果返却まで一連の流れでサービスを提供することが可能になりました。
Medical Image Place 医用画像クラウドサービスイメージ図
3D医用画像解析ワークステーション AZE VirtualPlace
『AZEバーチャルプレイス』に iNoir(アイノアール)シリーズが加わりました。iNoirはノイズリダクションソフトウェアとして、CTやMR画像のノイズ低減をポストプロセスで行います。ユーザーが設定する強度でノイズを低減し、読影をサポートします。
ランチョンセミナーでは、iNoirをご評価いただいた2名の先生方に、物理評価および臨床評価をそれぞれご発表いただきます。
またAZEブースでは、初めて公開する3D解析系の新機能のご紹介、ならびにAZE展2016投稿作品のコーナーをご用意しております。
AZEバーチャルプレイス iNoir[アイノアール]
●セミナー情報
438AZEランチョンセミナー26 『ノイズ低減』
日時:2017年4月16日(日)12:00~12:50
会場:パシフィコ横浜会議センター313+314
司会:南 学先生(筑波大学附属病院臨床医学域・放射線医学教授)
演題1:ワークステーション搭載型ノイズ低減処理の物理評価
渡邊翔太先生(近畿大学高度先端総合医療センター)
演題2:Recent Advance in AZE Workstation.Clinical Evaluation of Noise Reduction Software in Both CT and MRI.
片平和博先生(熊本中央病院放射線診断科部長)
ITEM in JRC 2017ブース No.438 パシフィコ横浜展示ホール