・これまでにないCT検査の「モバイルワークフロー」をタブレット操作により実現
・自由な設置環境が、設置の省スペース化と導入コストの低減に貢献
・X線スペクトラム変調技術による被ばく低減を実現
・被検者の不安解消につながる新しい検査環境を提案
シーメンスヘルスケア(株)は、タブレット端末による操作を可能にしたCT装置「SOMATOM go(ゾマトム ゴー)」の国内販売を開始した。「SOMATOM go」は、従来のCT検査のワークフローと検査環境を一変させる新しいコンセプトのCT装置である。検査の効率化や導入コスト削減など医療機関のニーズに応えるだけではなく、被検者につねに寄り添える優しいCT検査を提供する。
現在、世界的に医療費の増加が国家予算を圧迫することが危惧され、医療施設が画像診断装置へ積極的に投資することが困難になってきている。その一方で CT検査の件数は増加傾向にあり、効果的な CT装置の導入が求められる。「SOMATOM go」は、さまざまな国や地域、規模の異なる施設においても、高いイメージクオリティ、検査ワークフローの効率化、さまざまな臨床ニーズへの対応、財務的負担の軽減、という共通のニーズを満たし、被検者によりよい CT検査を提供できるよう開発された。
•タブレット端末によるモバイルワークフローを実現
一般的なCT検査のワークフローは、CT装置が設置された検査室と、コンピュータが設置された操作室の2部屋に分けられた環境で、オペレーターは検査手順に合わせて2部屋を繰り返し行き来する。「SOMATOM go」は専用のタブレット端末を使用し、患者登録から画像確認・転送までの一連の操作を検査室内で行うことができる。オペレーターの移動を最小限にし、被検者がより安心できる検査を提供する。また、オペレーターが被検者のそばにいることで、小児や高齢者の検査においては介助者を必要とする場面が減少することも期待される。
•自由な設置環境
上記の通り、一般的にCT装置の導入は検査室と操作室の2部屋に分けられた環境が必要とされている。「SOMATOM go」ではシステム制御や画像再構成を担うコンピュータを装置本体に内蔵した。これにより、X線防護用の鉛ガラスで隔てた操作室の設置が必ずしも必要とならない、CT装置導入の新しいかたちを実現した。導入時のレイアウト変更にかかる初期費用を抑えるだけでなく、限られたスペースにもCT装置を導入することができる。
•X線スペクトラム変調技術により被ばく低減を実現
シーメンス製CT装置のフラッグシップモデル「SOMATOM Force」や「SOMATOM Drive」に搭載されているX線スペクトラム変調技術を「SOMATOM go」にも搭載した。この技術は画像化に寄与しない低エネルギー成分のX線を効果的にカットし、一般的な胸部レントゲン撮影と同等の被ばく線量*によるCT検査を可能にする。本技術は現在までに胸部低線量肺がんスクリーニング検査にも利用されており、人間ドックや健康診断への適応も期待される。
Courtesy of Medical University of Erlangen, Germany
* Radiology. 2008 Jul;248(1):254-63によると一般的な胸部レントゲン撮影の被ばく線量は0.1mSv(実効線量換算)とされている。
全身用X線CT診断装置 ゾマトム go
認証番号:228AABZX00138000
本製品に関する情報は、製品紹介ページをご覧ください。
https://www.healthcare.siemens.co.jp/computed-tomography/single-source-ct/somatom-go
シーメンスヘルスケアは、2017年4月14日(金)~16日(日)にパシフィコ横浜で開催される「ITEM 2017(国際医用画像総合展)」に出展します。2016年5月に発表した新たなブランド「Siemens Healthineers」のもと、新デザインのブースでは、「SOMATOM go」を含む数多くの製品やサービスをご紹介します。展示会へご来場の際には、ぜひシーメンス展示ブースへお立ち寄りください。
ITEM 2017 シーメンス展示情報ページ URL:www.siemens.co.jp/ITEM2017
また、「SOMATOM go」は世界的に権威のあるデザイン賞である、iF Design Award 2017を受賞しました。
●お問い合わせ
シーメンスヘルスケア株式会社
URL:https://www.healthcare.siemens.co.jp/