診療放射線技師目線で操作性向上と確実な業務遂行のための機能が搭載された同社の放射線部門業務システム(RIS)のACTRIS。既に大学病院や地域中核病院で運用され、撮影・診断・治療現場の専門的ノウハウが蓄積されているが、このほど収集した線量情報を比較・分析し、結果をフィードバックして次回撮影時に活用できる機能が開発され、今秋リリースされることとなった。
同社のCT撮影線量管理機能は、①RDSR情報、②画像Tag情報、③RIS情報の三つを組み合わせたデータベースを構築し、通常CT装置→検像システム→PACSのフローでデータを取得するが、PACSを介さずにどの段階でもデータを取得することが可能となり、施設に合わせた運用が可能となった。また同機能は常に最新のデータを集計することができ、定期的な診断参考レベル(DRL)の運用も期待できる。
結果を図化して比較・集計・分析することが可能で、装置別、部位別、操作する技師ごとといった個別の線量を検証してフィードバックすることができる。また施設ごとの線量の外れ値などを検知できる仕組みを作ることが可能で、教育的用途での運用にも期待が高まる。
ブース全景
同社RIS「ACTRIS」の新機能であるCT撮影線量管理機能
新機能では、線量の結果を図化して比較・集計・分析することが可能(写真は検査部位別)。