山田真治氏
川畑健一氏
(株)日立製作所は2017年5月24日、本社ビル(東京千代田区)にて乳がん検診技術に関する研究開発説明会を開催した。はじめに、山田真治氏(日立製作所研究開発グループ基礎研究センタセンタ長)より、これまで同社が1970年代以降取り組んできた基礎研究センタの取り組みの歴史についての説明がなされた。2015年に本格的に始動した超音波自動計測・解析技術の開発を、2017年には人間の臨床腫瘍での検証に着手したいと述べた。続いて、川畑健一氏(日立製作所研究開発グループ基礎研究センタリーダ主任研究員)より、現在開発中の「マルチモード超音波CT」について説明がなされた。
「マルチモード超音波CT」は現状の乳がん検診の課題を解決し、特に若い世代の乳がんを早期発見するための技術として開発中の装置であり、超音波エコーの課題を解決することが出来ると述べた。この装置は360度の方向から超音波を照射・取得し、上下動させ自動スキャンするため10分程度という短時間で検査することが可能である。また様々なモードで検査結果を表示することが可能であり、それらを比較、総合して判断することが出来る。
開発技術として、超音波デバイスと乳房を容器で分離しても正常に検査可能な計測技術、360度の方向から360度の方向から超音波を照射・取得し、腫瘍表面の粗さなどの特性を計測する技術が挙げられた。
実用化のメリットは、X線を使用しないため被ばくしないこと、どこで誰が検査しても同じような結果が出ることであると述べた。
北海道大学病院との共同研究を2017年4月に開始し、高濃度乳腺の方や若年層にも適用可能な検診装置の実用化をめざす。
「マルチモード超音波CT」は現状の乳がん検診の課題を解決し、特に若い世代の乳がんを早期発見するための技術として開発中の装置であり、超音波エコーの課題を解決することが出来ると述べた。この装置は360度の方向から超音波を照射・取得し、上下動させ自動スキャンするため10分程度という短時間で検査することが可能である。また様々なモードで検査結果を表示することが可能であり、それらを比較、総合して判断することが出来る。
開発技術として、超音波デバイスと乳房を容器で分離しても正常に検査可能な計測技術、360度の方向から360度の方向から超音波を照射・取得し、腫瘍表面の粗さなどの特性を計測する技術が挙げられた。
実用化のメリットは、X線を使用しないため被ばくしないこと、どこで誰が検査しても同じような結果が出ることであると述べた。
北海道大学病院との共同研究を2017年4月に開始し、高濃度乳腺の方や若年層にも適用可能な検診装置の実用化をめざす。
会場風景