標準化における遠隔読影の役割
東大病院22世紀医療センターコンピュータ画像診断学/予防医学寄付講座 前田恵理子
限られた放射線科医のマンパワーで全国の大腸CTの標準化を図っていくためには、遠隔読影は必要不可欠である。しかし大腸CTは画像再構成とワークステーション上での読影が不可欠であるため、ワークステーションを組み込んだ新たな遠隔読影システムを構築する必要がある。本稿では、遠隔読影医が画像再構成から読影まで行い、なおかつクオリティーコントロールのためのフィードバックシステムを有する、一般社団法人画像診断研究・振興・普及協会(RAPID)の方式を一例として解説した。
Teleradiology is indispensable in order to standardize CT colonography across the country at a limited radiologist’s manpower. To read CT colonography in teleradiology, it is necessary to construct a new system incorporating a workstation. In this article, we described our teleradiology system characterized by incorporated workstation and feedback system that enable quality control of CT colonography.
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