ボストン・サイエンティフィック、「PolarisTM」が「2017年度グッドデザイン賞」を受賞

2017.10.04

 ボストン・サイエンティフィック ジャパン(株)の画像診断装置「PolarisTM」および軟性尿管腎盂鏡「LithoVueTM※1の2製品がこのほど、2017年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞した。2015年度に続き2年ぶりの受賞となる。

 「PolarisTM」は、冠動脈や末梢動脈におけるIVUS(血管内超音波診断)とFFR(冠血流予備量比)に対応する画像診断装置iLabに導入されているソフトで、ユーザーインターフェースを工夫し、術中の全ての操作をマウスでできるようにし、使用される医師や技師の方々が直観的に操作できることを可能としたことで、診断時間の短縮を実現している。「PolarisTM」の詳細は以下の通りである。

TM(ポラリス)>
 「PolarisTM」は、経皮的冠動脈形成術(PCI)を施行する際に行われるIVUSおよび、PCIを適用すべきかどうか判断する際に行われるFFRの両方に対応するイメージング装置「iLabTMインストールシステム」「i-LabTMカートシステム」に導入されているソフトである。最大の特徴として、以前のマウスパッドやタッチパネル式のキーボードから、術中操作の全てをマウスでできるように操作性を向上した。心筋梗塞や狭心症の患者を救うためには、短い時間で正確な血管内の病変情報を得ることが必須である。「PolarisTM」は「早い」「簡単」「正確」をデザインコンセプトに、ワークフローに沿ってシンプルに操作できるということを最大化し、操作性の向上により、診断時間の短縮や患者さんの診断に要する時間負担などの軽減に貢献している。また、使用する医療従事者が取扱説明書がなくてもすぐに使い方が分かるようにユーザーインターフェースを工夫しており、取扱説明書も以前の7ページから1ページへと減らすことで、医療従事者の導入の際の負担を軽減している。

 今回の受賞では、専門性の高い操作を、民生用機器レベルに簡便化したインターフェースデザインが、医療時間の短縮や、安全性の向上に繋がると評価された。

 ボストン・サイエンティフィック ジャパン インターベンショナルカーディオロジー事業部長の佐々木 力は「グッドデザイン賞」受賞に際して、次のように述べている。「心筋梗塞や狭心症といった心疾患の治療においては、短時間で正確に病変部を診断する事が極めて重要です。当社の『PolarisTM』は直観的かつ迅速に操作可能なインターフェースを採用することで心臓治療に貢献していきます」。

(2017年度グッドデザイン賞審査委員の評価コメント)
 血管内を観察しながら画面を切り替えることなく、録画再生を含むあらゆる操作をマウスだけで行える。録画部分の頭だしも容易である。インターフェースも分かりやすく取扱説明書なしで操作できることがうかがえた。専門性の高い操作を、民生用機器レベルに簡便化した当デザインは、医療時間の短縮や、安全性の向上に繋がると評価した。

PolarisTM画面
「シンプル」で「直観的」に操作出来るよう工夫されており、
操作に必要なクリック数も少なくなるように設計されている。

販売名:i-Lab カートシステム、認証番号:219ABBZX00238000
販売名:i-Lab インストールシステム、認証番号:219ABBZX00239000

※1「LithoVueTM」(販売名:リソビュー単回使用デジタルフレキブルウレテロレノスコープ、医療機器認証番号:228ABBZX00104000)



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