今回、注目したのは自分自身が携わっているやはりBreast Image関係です。各モダリティで興味がある演題をピックアップしてみました。
【DBT】
Work Shop
・Understanding the Impact of Tomosynthesis in the Evaluation of Dense Breast Tissue: Hologic Vendor Workshop:Sunday 2:00-3:00 PM
ホロジック社による高濃度乳房組織の評価においてトモシンセシスの利点を理解するためのワークショップです。トモシンセシスでの背景乳腺の組織タイプの症例を中心に乳腺密度ソフトウェアやBI-RADS分類の代表的なケースについて、講義や議論が行われます。中でも、日本でも話題の高密度乳房患者通知書への準拠について報告、議論が行われるため、参加したいと思っています。
・Optimized Technique for Reducing Breast Compression in Digital Breast Tomosynthesis
DBTは、マンモグラフィーよりも優れた組織分離を提供し、乳房の厚さを減少させます。乳房圧迫圧を減少させると、画質の低下や平均乳腺線量が増加します。この研究は画像品質を損なうことなく、平均乳腺線量の増加もない、最小限の乳房圧迫でDBTの画像化技術を最適化および評価したというものです。DBTを利用することで患者の不利益を潜在的に改善することが出来るというところに注目して拝聴してこようと思います。
【CT】
・Breast Low-dose Perfusion CT in the Prone Position: Technique and Clinical Implementation:All Day
乳房の病変描出に対してCTは放射線被ばくと不十分な画質のために推奨グレードも低い。しかし、新世代のPerfusion CTマップ は血液量、ピーク到達時間、およびピーク増強を含んだ定量的指標により血流mass形成を評価できることから、腹臥位におけるLow-Dose Perfusion CTとして乳癌患者に対して低被ばくによるCTの画像化技術と臨床応用について検討した発表です。Massに対して造影における乳房低被ばく Perfusion CTの将来の可能性について聞いてみたいです。
【US】
・A Prospective Study of Automated Breast Ultrasound (ABUS) in a DBT Based Screening Practice of Women with Dense Breasts:Monday 3:10-3:20 PM
高濃度乳房の女性に対してマンモグラフィから決定された高密度乳房組織を有する女性の補足画像として、ABUSを用いた超音波画像の情報性および報告の一貫性を前向きに評価することを目的とした発表です。超音波検査は検査者の技術が大きく影響するため、ABUSの前向きの検討報告を拝聴し、今後の業務としての運用可否の参考にしたいと思っています。
【その他】
・Three-Dimensional Functional Infrared Imaging in Breast Cancer Screening Of Women with Dense Breasts: Observer Performance Study:Sunday 12:05-12:15 PM
3次元機能赤外線イメージング(3DIRI)は、高濃度乳房を有する女性における現在の乳癌のリスクの指標として有望であるとされているようです。この研究は、2Dマンモグラフィに3DIRIを追加することで、密集した乳房組織を持つ女性の乳癌の読者の検出が改善されるかを2D マンモグラフィ単独のものと比較し、放射線科医の乳癌の検出におけるパフォーマンスを評価することです。私の知らない技術なので大変興味があります。