学会4日目に突入し、朝起きるのが少し辛くなってきました。胃腸も弱りそろそろお好み焼きが恋しくなってます。
本日の報告は、日本の診療放射線技師で、多方面でご活躍されておられる北里大学北里研究所病院の小林隆幸先生のご演題について紹介します。今回のRSNAの演題の中で多く目にしたdual energy CTの基礎的検討を行ったもので、仮想単色画像を用いる際に物質の違いによる影響を明らかにしようとした演題でした。ヨードの含有量の違うものや肝臓の電子密度をもったものなどいくつかのターゲットにしぼりそれらのMTFの違いを評価していました。従来の120 kVpと比較して仮想単色画像70 keVの画像が同程度のMTFを有している結果となっていました。低keVの画像を使用した場合分解能が劣化する恐れがあるため、細い血管などに使用する場合は注意が必要であるとされていました。今後、臨床応用がますます進んでいく分野だと思いますが、物理特性の違いに関しても理解が必要であると感じた演題でした。