以下は、2018年2月5日(現地時間)に米国およびピョンチャン(韓国)にて配信されたプレスリリースの和訳版です。
米国およびピョンチャン(韓国) – 2018年2月5日 – GEヘルスケアは、ピョンチャン2018冬季大会のために開発され、東京2020大会にも活用できる先進的なアナリティクス・ソリューションを発表した。これは国際オリンピック委員会(IOC)とのパートナーシップのもとで開発されたソリューションで、選手のケガや病気の既往歴情報と、競技施設、競技種目やトレーニングプロセスといった貴重な情報を統合し、医師による選手の包括的な健康管理、迅速な対応とその意思決定をサポートする。さらに今後のオリンピック大会での選手の健康と安全対策の改善に役立てられる。
GEアスリート・マネジメント・ソリューション(AMS)は、診断機器から得た画像や選手の脈拍や体温といったバイタル情報、競技施設や競技データといった複数のデータを収集し、リアルタイムにダッシュボード化することによって、医療スタッフがケガや病気の傾向を特定し、選手個別に対応出来るようにする。例えば、ある場所では複数のケガ人が発生しているといったことや、競技施設に入場した観客の中である特定の病気の罹患者が多いといった「ホットスポット」を示すことが可能となる。クラウド上で展開されるこのツールには、適切なセキュリティ機能が組み込まれており、選手村の総合診療所や大会に関わる人々に医療ケアを提供する施設、または地元の病院やホテルなど、医師たちがいつでも、どこからでもエントリーし、データにアクセスすることが可能である。
IOCの医療科学ディレクターであるRichard Budgett博士は次のように述べている。「デジタル・トランスフォーメーションを通じ、IOCは世界的なアスリートのケガを予防するというミッションを追及しています。」「オリンピックとオリンピック冬季大会では40種目が開催されますが、それぞれの選手は個別の健康状態の管理とケアを必要としています。AMSによって個々の選手に合ったトレーニングと治療を医師が提供するのに役立つ情報が提供できます。その結果、競技をするための最高の状態を選手に提供できるのです。」
このソリューションは、診断、治療、経過観察を含め、患者一人ひとりに適した処置を適切なタイミングで行うための包括的な患者ケアのアプローチ、つまりプレシジョン・ヘルスに対するGEヘルスケアのコミットメントを反映している。これは、オリンピックにおいては、選手の医療履歴、トレーニング環境や種目の違いなどを考慮することを意味する。
多言語対応のAMSを利用すると、異なる国のチームドクターはボタンをクリックするだけで、母国語で他の医師と協力して対応することができる。AMSに対応している言語には英語、フランス語、アラビア語、ロシア語、中国語、日本語、ドイツ語、スペイン語、韓国語があり、AMSの全ての用語とデータは適切かつ正確な翻訳で表示されるようネイティブスピーカーによって検証されている。処方箋の交付を受けた医薬品といった追加情報もこのAMSに統合されている。AMSのすべての機能は、選手の最高のパフォーマンスと観客にとって最高の体験を提供することを目的として、IOCと医師が、ケガや病気に迅速かつ効果的に対処できるようにすることを目指している。
GEヘルスケアのバイス・プレジデント兼CTOであるJorg Debatin博士は次のように述べている。「オリンピック選手は長年にわたり、国を代表するためにトレーニングを行っています。彼らのこれまでの並外れた努力に報いるために、医療のスピードもクオリティもそれに合わせるべきです。AMSはデータを行動に移せる知見に変え、そしてすぐに治療ができるように医師をサポートするのです。」
アメリカ疾病管理センター(CDC)、韓国疾病予防管理センターおよびイギリス公衆衛生感染症監視制御センターの代表者に対し、すでにAMSのトレーニングが行われており、大会期間中の公衆衛生状況のモニタリングをサポートするために利用される。
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