日立製作所、超音波診断装置「ARIETTA Prologue」に検査者の負担を軽減するScanSync 機能を追加-プローブの動きを自動判別することで、超音波診断装置を操作 -
(株)日立製作所ヘルスケアビジネスユニットは、超音波診断装置「ARIETTA Prologue」(アリエッタ プロローグ)にプローブの動きを自動判別して超音波診断装置の操作を行なうことができるScan-Synced Control (以下、ScanSync)機能を搭載し、2 月 27 日から販売開始する。ScanSync機能は、プローブの動かし方で、超音波画像のフリーズ(画像静止)、静止画保存、フリーズ解除(リアルタイム画像表示開始)の操作を行なうことができる。両手がふさがっている時や超音波診断装置の操作パネルに手が届かない時に、検査者は無理な体勢をとらずに、意図した静止画を撮像することで検査者の身体的負担の軽減やワークフローの効率化を実現する。
超音波検査は、腹部、循環器や産婦人科領域をはじめ乳腺、甲状腺、整形外科や手術領域などさまざまな領域で使用されており、今日の医療の現場に欠かせない診断機器となっている。整形領域では、肩や四肢などの検査に多用されており、患者の身体の支えや針刺し(穿刺)を行う際は両手がふさがる場合がある。このような時、検査者は看護師などの操作補助や無理な体勢で操作を行なうことから、意図するタイミングで画像を静止させることが難しく、画像の巻き戻しなどの作業が発生することがある。また、無理な体勢の場合、検査者に身体的な負担が掛かる。
今回、「ARIETTA Prologue」に搭載した ScanSync 機能は、特別なスイッチやリモコンなどを必要とせず、新たに開発した画像認識技術により、画像をリアルタイムで解析し、プローブの動きを自動判別する。通常の画像撮像(Scan)に加え、静止画保存などの操作を同期(Sync)して行なうことで操作パネルによる一定の操作の必要がなくなるため、ワークフローの効率化を実現する。また ScanSync機能は、整形領域だけでなく、不自然な姿勢や両手がふさがることが多い下肢血管検査、乳腺・甲状腺エコー下生検、動物などの検査でも有用性が期待されている。
*ScanSync 機能は、通常検査で使用する高周波リニア L64 プローブで使用することができます。
販売名:L64 プローブ 医療機器認証番号:第 224ABBZX00082000 号
今後も日立は、超音波診断装置のリーディングカンパニーとして、ユーザーの多様なニーズに応える製品を提供し、医療の発展に貢献していく。
なお、同製品は、2018年2月28日から3月4日にオーストリア共和国のウィーンで開催されるECR(European Congress of Radiology)の機器展示会において紹介される。
■Scan-Synced Control (ScanSync) の操作方法
■販売名および販売価格
*構成により価格は異なる。
■ScanSync の動画ページ
https://youtu.be/5MzFDKhry3M
■超音波診断装置 「ARIETTA Prologue」の製品ページ
http://www.hitachi.co.jp/products/healthcare/products-support/us/ariettaprologue/index.html
●お問い合わせ
(株)日立製作所
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