バルコが歯科市場に本格参入。新製品は2018年5月に発売
同社は医療現場における画像診断の精度向上と効率化を行う製品開発を進め、デジタルマンモグラフィー画像表示用ディスプレイとして、2014年にリアルカラー表示と広大な画像表示領域を有した「Coronis Uniti」(MDMC-12133)、2017年にはCoronis Unitiで好評を得た機能を踏襲したスタンダードモデルの「Neo Color 5.8MP」(MDNC-6121)をリリースしている。Nio Color5.8MPは標準的な5MPの解像度を上回る5.8Mピクセルのカラー液晶パネルを搭載している。デジタルマンモグラフィー領域において従来のモノクロ画像だけではなく、超音波などのカラー画像を併用するニーズに対し多面的表示への対応を進めるこにとで、いち早く画像観察の効率化と精度向上に寄与している。
歯科市場への本格参入
菅谷武史氏(ヘルスケア メディカルイメージング事業部)から、歯科用画像表示用ディスプレイの新シリーズ「Dental 2MP Color(MDNC-2123)」の発売が告げられた。「Dental Colorシリーズ」は68,872施設にも及ぶ歯科の医療の現場に対応した製品設計と、同社が培ってきた独自の高画質機能を惜しみなく搭載し、歯科における医療従事者の画像観察の精度向上と効率化を支援する。歯科画像表示用途で選択されることが多い「Eonis 24”(MDRC-2224)シリーズ」と比較し推奨輝度が約78%向上し、視認性を高めることにより画像観察の効率化に寄与している。また、特殊低反射コーティング保護ガラスを搭載し、傷・ほこり・水滴からパネルカバーを保護すると共に、拭き取り清掃が手軽で衛生的に行えるのも特長である。
Dental 2MP Color(MDNC-2123)
ワンウェイアフターサービスの開始
2018年4月より機器の不具合発生時の時間短縮と業務効率化を実現するための「ワンウェイアフターサービス」を開始する。ワンウェイアフターサービスの最大の特長は、製品の不具合発生時に代品を提供し、そのまま代品を利用できる点だ。不具合発生の連絡から最短で翌営業日に代品を提供されるので、代替機の修理後の入れ替え作業の負担が無く業務の効率化を図ることができる。
Nexxisを用いたハイブリッド手術室の提案
今井勝正氏(サージカルイメージング事業部)から述べられたのは、ハイブリッド手術室の提案。現在の医療現場にて多数のモニターで手狭になっている環境を解消するべく、操作室のワークフローの改善を掲げている。操作室でNexxis(非圧縮型OR-ovre-プラットフォーム)に接続されたモニタを配置することにより、解像度を保ったままにモニタ1つで複数の画面の表示が可能である。本製品は手術室内・外を問わずにビデオ、音声、データをほぼ遅延ゼロで分配することが見込める。IVR、TAVIでは術者が両側に立つので1画面での確認が困難であり、それを解消するべく期待度は高い。
また、今秋発売予定の品質管理ソフトウェアについて告知された。多くの機器を扱う中規模~大規模」病院向けで、日本独自の需要に合わせた新ソリューションだという。
これらの製品は4月13日(金)からパシフィコ横浜にて開催される「ITEM2018」においても展示される予定だ。