シーメンスヘルスケア株式会社は、コンパクトながら高度なアプリケーションとイメージング性能を備え、多様な検査に柔軟に対応する汎用超音波画像診断装置「ACUSON Juniper」の販売を開始した。
・同クラスの超音波画像診断装置と比べ、設置面積を36%* 縮小
・16種類のプローブと5つのアクティブプローブポートが幅広い検査をサポート
・シアウェーブ エラストグラフィ アプリケーション
・「Virtual Touch Quantification(VTQ)」を用いた肝硬度計測に対応
シーメンスは変化する医療現場のニーズを満たす製品の実現に向け大規模な超音波共創プロジェクトを行い、ACUSON Juniperを開発した。世界中の365人のユーザーからのフィードバックと170回に及ぶワークショップの結果をもとに開発された本装置は、直観的な操作性と複数の診療科に対応する適応性、診断に有用な優れた画質とアプリケーションを兼ね備え、これまで同クラスの装置では難しかった検査シチュエーションや検査ニーズに柔軟に対応する。
■ACUSON Juniperの特長
・多様な検査環境に対応
ACUSON Juniperはコンパクトかつ軽量に設計され、同クラスの超音波画像診断装置と比較して設置面積を36%* 削減した。検査室だけでなくスペースが限られている外来やベッドサイドまで、1台で幅広い検査環境に対応する。また、16種類のプローブと5つのアクティブプローブポートを備え、多様な検査が可能となる。*同社調べ
・安定した高画質を提供
新設計のフロントエンジンにより、高感度でありながらノイズを低減した鮮明な画像を提供する。さらに、プローブや患者の動きによるアーチファクトを低減する信号処理エンジンを搭載し、検査条件に左右されない画像を描出する。
・快適な検査環境を実現
静音設計により、従来の超音波画像診断装置と比較して検査中の騒音を削減した。検査者がより集中して検査を行うことが可能になると同時に、患者にとっても検査の快適性が向上する。
・肝硬度計測にも対応
シーメンスが2008年に世界に先駆けて商品化したシアウェーブ エラストグラフィアプリケーション「Virtual Touch Quantification」を搭載した。非侵襲的な肝硬度計測を可能とし、簡便な肝線維化評価をサポートする。
●超音波画像診断装置による肝硬度計測について
シアウェーブ エラストグラフィ アプリケーション「VTQ」とは、音の圧力により生じる組織の局所的なひずみから発生するせん断弾性波が伝搬する速度を測定し、硬さを数値で表示する機能だ。操作は測定する部位をモニタリングしながら、ワンボタン、1 秒以内に終了する非常に簡便なものだ。現在、慢性肝炎や肝硬変の確定診断には、腹壁から針を刺して肝臓の組織を採取し線維化を調べる肝生検がゴールドスタンダードとして用いられているが、肝生検は患者への負担が大きくなる。VTQ の計測結果は肝生検による肝線維化進行度分類との相関も示されており、非侵襲的に信頼できる検査結果を提供する。VTQ はワンクリックですぐに結果が表示されるため、ルーチンの超音波検査の中で行うことができ、特別な追加機器・薬剤等の購入も必要ない。非侵襲性であり簡便に検査結果が得られることから薬剤治療のフォローアップへの有用性も期待される。
お問い合わせ先
シーメンスヘルスケア株式会社
TEL 0120-041-387
URL:https://www.healthcare.siemens.co.jp