Spectratech OEG-SpO2本体写真
(株)スペクトラテック(本社:〒158-0093 東京都世田谷区上野毛4-22-3 社長:大橋三男氏)は世界で初めて脳局所の「脳血流変化」と「みかけの動脈血酸素飽和度( Apparent SpO2)」を同時計測できる光脳機能測定装置の製品化に成功した。Spectratech OEG-SpO2の製品名で2011年10月より発売の予定。
光を用いた脳機能イメージングは脳の活動状態を可視化でき、様々な目的で脳研究に使用されるようになって来た。特に2009年3月には「光トポグラフィー検査を用いたうつ症状の鑑別診断補助」が先進医療として承認され、光脳機能イメージング機器は社会普及への要望が高まってきている。これまで同社は脳機能の研究者を対象に小型・低価格のSpectratech OEG-16を開発・販売を進めてきた。これは従来のアナログ信号処理によるイメージング技術をスペクトラム拡散光変調技術によって完全デジタル化に成功したものであり、小型・低価格で使い易さに優れた製品として研究者の方々から多くの学会・研究会で支持されるようになった。 これまで製品化されていた各社の光脳機能評価の機器は脳局所の「脳血流変化」を測定するものだ。近赤外分光法で得られるヘモグロビンの吸光特性変化による生体情報には「脳血流変化」に加えて、パルスオキシメータで知られている脳内血流の脈波情報がある。脳局所の脈波信号は「脳血流変化」に比べて極めて弱く信号対雑音比(SNR)に限界があり従来は抽出することが大変困難であった。今回、同社はスペクトラム拡散光変調技術を更に進化させ、従来の信号対雑音比を飛躍的に高めることに成功し「脳血流変化」計測に加え、脳局所の「Apparent SpO2」を同時計測することを可能にしたものである。
「Apparent SpO2」の基礎測定については、光脳機能研究の第一人者である東海大学医療技術短期大学灰田宗孝教授のご指導を賜った。同装置での頸動脈狭窄患者や動脈硬化患者の前頭部計測では、脳賦活に対してApparent SpO2の有意な低下が確認されており、脳局所の新しい診断情報が得られる可能性を示唆する結果が得られている。この内容は2011年7月23日の光脳機能イメージング研究会で報告された。
光脳機能測定に脳血流変化の他に、新たに動脈血酸素飽和度の同時計測が加わったことで、脳循環・代謝を含めたより深い研究が行えるようになる。安価で非浸襲かつ普通の姿勢で計測でき、そこに新たな指標が加わった光脳機能計測は今後益々が注目されていくものと思われる。
本年8月より予約を開始。Spectratech OEG-SpO2の定価は256万円(消費税別)。年間販売見込みは100台を予定している。なお、既にSpectratech OEG-16を購入済みの研究機関にはアップグレードキットも併せて販売を開始する予定である。
なお、同製品は最先端の脳研究向け製品で、特定の診断や治療を目的とする薬事承認品ではない。
光イメージング脳機能測定装置は最近では医療現場を越えて心理学、教育学、言語学、保健学、介護学、スポーツ、BMI (Brain Machine Interface)など多くの研究用途で利用され注目を浴びるようになっている。SpectratechOEG-SpO2はこのような幅広い分野の研究者の役に立てることを目指して開発されたものだ。
同社は医療機器の開発、ファブレス製造、販売を事業とし医療、半導体、画像の研究者及び技術者を中心にスペクトラム拡散技術を利用した医療装置に関する特許など、新規性の高い技術を有するベンチャー企業である。
光を用いた脳機能イメージングは脳の活動状態を可視化でき、様々な目的で脳研究に使用されるようになって来た。特に2009年3月には「光トポグラフィー検査を用いたうつ症状の鑑別診断補助」が先進医療として承認され、光脳機能イメージング機器は社会普及への要望が高まってきている。これまで同社は脳機能の研究者を対象に小型・低価格のSpectratech OEG-16を開発・販売を進めてきた。これは従来のアナログ信号処理によるイメージング技術をスペクトラム拡散光変調技術によって完全デジタル化に成功したものであり、小型・低価格で使い易さに優れた製品として研究者の方々から多くの学会・研究会で支持されるようになった。 これまで製品化されていた各社の光脳機能評価の機器は脳局所の「脳血流変化」を測定するものだ。近赤外分光法で得られるヘモグロビンの吸光特性変化による生体情報には「脳血流変化」に加えて、パルスオキシメータで知られている脳内血流の脈波情報がある。脳局所の脈波信号は「脳血流変化」に比べて極めて弱く信号対雑音比(SNR)に限界があり従来は抽出することが大変困難であった。今回、同社はスペクトラム拡散光変調技術を更に進化させ、従来の信号対雑音比を飛躍的に高めることに成功し「脳血流変化」計測に加え、脳局所の「Apparent SpO2」を同時計測することを可能にしたものである。
「Apparent SpO2」の基礎測定については、光脳機能研究の第一人者である東海大学医療技術短期大学灰田宗孝教授のご指導を賜った。同装置での頸動脈狭窄患者や動脈硬化患者の前頭部計測では、脳賦活に対してApparent SpO2の有意な低下が確認されており、脳局所の新しい診断情報が得られる可能性を示唆する結果が得られている。この内容は2011年7月23日の光脳機能イメージング研究会で報告された。
光脳機能測定に脳血流変化の他に、新たに動脈血酸素飽和度の同時計測が加わったことで、脳循環・代謝を含めたより深い研究が行えるようになる。安価で非浸襲かつ普通の姿勢で計測でき、そこに新たな指標が加わった光脳機能計測は今後益々が注目されていくものと思われる。
本年8月より予約を開始。Spectratech OEG-SpO2の定価は256万円(消費税別)。年間販売見込みは100台を予定している。なお、既にSpectratech OEG-16を購入済みの研究機関にはアップグレードキットも併せて販売を開始する予定である。
なお、同製品は最先端の脳研究向け製品で、特定の診断や治療を目的とする薬事承認品ではない。
光イメージング脳機能測定装置は最近では医療現場を越えて心理学、教育学、言語学、保健学、介護学、スポーツ、BMI (Brain Machine Interface)など多くの研究用途で利用され注目を浴びるようになっている。SpectratechOEG-SpO2はこのような幅広い分野の研究者の役に立てることを目指して開発されたものだ。
同社は医療機器の開発、ファブレス製造、販売を事業とし医療、半導体、画像の研究者及び技術者を中心にスペクトラム拡散技術を利用した医療装置に関する特許など、新規性の高い技術を有するベンチャー企業である。
Spectratech OEG-SpO2本体
ならびにヘッドモジュールを人に装着した状態
ならびにヘッドモジュールを人に装着した状態
脳血流変化:一般的には、脳局所で計測されるオキシヘモグロビン、デオキシヘモグロビンの濃度変化を指し、最近は「ヘモグロビン変化」と学会等では呼ぶようになってきている。
SpO2:正確には経皮的動脈血酸素飽和度と呼び、動脈血中にどのくらいの酸素が含まれているかを表す指標。一般的には指先などの末梢血管の脈波成分から計測するパルスオキシメータで計算表示された酸素飽和度をSpO2と呼びます。単位は%。今回「みかけの(Apparent)」を付けているのは指先などの末梢血管とは異なる観測がされている脳局所の脈波変化に対応する新たな計算式で値を導きだしているためで、パルスオキシメータの示す値とは一致しない。
SpO2:正確には経皮的動脈血酸素飽和度と呼び、動脈血中にどのくらいの酸素が含まれているかを表す指標。一般的には指先などの末梢血管の脈波成分から計測するパルスオキシメータで計算表示された酸素飽和度をSpO2と呼びます。単位は%。今回「みかけの(Apparent)」を付けているのは指先などの末梢血管とは異なる観測がされている脳局所の脈波変化に対応する新たな計算式で値を導きだしているためで、パルスオキシメータの示す値とは一致しない。
●お問い合わせ
株式会社スペクトラテック
営業所 〒222-0033 横浜市港北区新横浜1-3-10新横浜I.Oビル3F
Tel:045-471-4893
Fax:045-471-4894
URL:www.spectratech.co.jp
Mail:info@spectratech.co.jp