新開発の「ワークフローオーケストレーター」や、Web技術、医療安全の機能強化で、検査や読影のワークフロー効率化に貢献
ケアストリームヘルス㈱(以下、ケアストリーム)は、医用画像情報システム(PACS)の各製品を刷新した「Clinical Collaboration Platform(クリニカルコラボレーションプラットフォーム)」の出荷を21日より開始した。
本プラットフォームは、ケアストリームの画像診断用PACSビューア「Vue PACS Client」、参照用ビューア「Vue Motion」、診療データの統合アーカイブ(VNA)として機能する「Vue Archive」を始めとする画像診断、画像アーカイブの製品に加え、放射線情報システム(RIS)の「CARESTREAM RIS-J」を一体的に提供するものだ。
PACSはCT・MR・一般撮影等の画像診断装置で撮影した画像を保管し、医師が参照するためのシステムであり、RISは画像診断装置での撮影ワークフローを管理するためのシステムだ。近年、画像診断装置の高性能化に伴い、画像の枚数が増加して、医師の負担が増加している。その一方で、医療の質や医療安全への要求が高まっており、多くの検査、多くの画像を効率的に、かつ正確に扱うワークフローが求められている。
今回発売するケアストリームのClinical Collaboration Platformは、新開発の「ワークフローオーケストレーター」で、医師が画像を確認して診断する順序を自動的に決定したり、医師や技師間でチャットや画面を共有したりする機能を搭載した。PACSに、検査種別ごとの優先順位、医師の専門分野等を登録しておくことで、優先度の高い検査から順に、専門性を考慮して診断する医師を決定する。AI(人工知能)による自動診断結果を検査リストに表示するインターフェースも搭載した。
また、Vue PACS ClientおよびVue Motionに搭載したチャットと画面共有の機能で、検査を依頼した各診療科の医師に対して、画像診断を行った放射線科医が画像を参照しながら診断内容を説明したり、放射線技師が院外にいる放射線科医にアドバイスを求めたりする運用が効率的に行えるようになった。
画像管理に関しては、データの修正等の管理機能や、VNAへのデータ取り込み機能等をWebブラウザで提供し、多数のシステムを併用する医療機関において、システム構築の負担を低減する。
検査ワークフローを管理するCARESTREAM RIS-Jでは、従来からさまざまな情報を1画面に集約して表示することを特徴としているが、新たに、検査実施前に医師からの検査指示を行う「プレチェック」の機能を搭載。医療の質や医療安全に考慮したワークフローに対応する。
※本文中でご紹介している製品の薬機法認証情報は以下の通り。
販売名: ケアストリームワークステーション
認証番号: 21700BZZ00342000
●お問い合わせ
ケアストリームヘルス㈱
HCIS事業統括部
TEL:03-5646-2500
URL:https://www.carestream.com/ja/jp/medical