-高い防護性能、フィット感、視力矯正用レンズ装着可能、従来の常識を超えたスペックを実現-
医療用特殊針、放射線防護製品などを製造・販売するドクタージャパン㈱(以下、ドクタージャパン)は、医療従事者の眼を放射線から防護するメガネ「Dr.B-Go®」(ドクタービーゴ)を2018年4月13日から販売している。
■高い防護性能で医療従事者の眼を守る
国際放射線防護委員会(ICRP)が2011年に「白内障のしきい線量及び水晶体等価線量限度を大幅に引き下げるべき」と勧告した。その勧告を受けて、厚生労働省が、2017年に医療関係団体に対して水晶体を被ばくから守るため被ばく低減策を強化するよう通知した※1。
近年増加傾向にあるIVR治療は、X線透視下でカテーテルや針を用いて外科的手術なしに、低侵襲に治療する最先端の治療法だ。IVR治療を行う医療従事者は、患者の体やX線管から発する散乱線によって被ばくする。特に、眼の水晶体が被ばくすると内側の細胞に異常が起こり、その変形した細胞によって白濁が生じ白内障へと進行する。そのため、より一層の防護性能を持つ製品で医療従事者を守る必要がある。
■規定値を超える(0.88mmPb)の含鉛ガラスレンズを持つDr.B-Go®を開発
ドクタージャパンが開発したDr.B-Go®は、高密度に鉛を含有させたガラスレンズにより、規定値を超える鉛当量0.88mmPb※2を実現した。
また、フレームにも鉛塗装を施していることから、側面や下面からの散乱線においても最高レベルの防護が期待できる。
■長時間の作業に集中できるフィット感を実現
医療の現場では、長時間にわたって作業をすること、激しい動作をすることがある。そのため、これまでの眼鏡ではズレ落ちたりする課題があり、そのことが作業の妨げになっていた。
ドクタージャパンが開発したDr.B-Go®は、フレーム素材に超軽量・超弾性に優れるβチタンを採用し、また後頭部まで覆うことができるロングテンプル式のフレームにより、フィット感を向上させた。加えて、テンプル幅を調整できるため一人ひとりに合わせたフィット感の向上が可能だ。また、シリコーン製エアークッションで作成されたノーズパッドにより、重量感を軽減し、掛け心地を追求した。
■世界初!跳ね上げ構造を備え、視力矯正用レンズ装着可能
視力矯正用の眼鏡を使用している医療従事者には、オプションで視力矯正用レンズをDr.B-Go®に装着することが可能だ。これにより、2重フレームの違和感がなく使用できる。また、「放射線防護用術者向け眼鏡」において、世界初の跳ね上げ構造を採用することで、レンズのクリーニングも容易に行うことが可能だ。
■製品概要
製品名:防護メガネ Dr.B-Go
医療機器分類:一般医療機器(クラスⅠ)
医療機器届出番号:11B1X00018000004
販売開始日:2018年4月13日
※1「放射線業務における眼の水晶体の被ばくに係る放射線障害防止対策について」基安発0418第2号平成29年4月18日
局所的に眼の水晶体への被ばくが高くなるおそれのある作業については、放射線防護用のめがね等の保護具、医療向け可動式の防護アクリルガラス等を使用することにより、適切な被ばく防護策を講じること。
※2 JIS T 61331-1(2016)に準じた測定結果。
東京都立産業技術研究センター 29依開バ第936号
●お問い合わせ
ドクタージャパン㈱ 商品企画部
TEL:03-3513-8766
URL:http://www.drjapan-jp.com/j/