10月30日、日本ライフライン株式会社は、Conavi Medical Inc.(カナダ)が開発するIVUS-OCTハイブリッドシステム「Novasight Hybrid」の、日本国内における薬事申請を行った。
OCTハイブリッドシステム「Novasight Hybrid」は、血管内画像診断の代表的検査であるIVUS(血管内超音波検査)とOCT(光干渉断層法)を同一カテーテルで行うことが可能な医療機器として、世界で初めて臨床使用されたシステム。
現在、日本国内においては心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患の治療法として、年間約26万例を超える経皮的頸動脈形成術が行われ、その大部分の症例でIVUSやOCTが用いられて、既にインターベンション治療において、欠かすことのできないイメージングカテーテルとなっている。
IVUSは超音波を用いて血管内の断層画像を取得することができ、波長の深達度が深いことから、血管全体の観察に適する。一方、近赤外線を用いるOCTは、深達度は浅いものの、IVUSと比べ約10倍の高い分解能を有し、血管内壁近位部のプラークや石灰化、血栓の分布状況、ステントの着圧不良などの評価において優れる。
「Novasight Hybrid」システムIVUSとOCTの両方の機能を兼ね備え、一本のカテーテルで同時に同一の病変の画像を取得できることから、双方の長所を活かしながら欠点を補える。本システムの導入により、従来に比べ冠動脈病変の多様な情報を容易に取得することができることから、より適切で最適なインターベンション治療の実施が期待される。