LPixel社のブースについて会場からレポートします。LPixel株式会社は4年前に東大で設立されたベンチャー企業で、昨年よりMachine Learningのブースを出展されています。独自のAIを用いて画像診断をサポートするCADを研究開発され、私も共同研究者として携わっております。特に脳動脈瘤を検出するCADの性能は高く、性能評価の論文が今年の10月にRadiologyに掲載されました。今年の9月までは同じ東大の敷地内にあり、よく出入りさせていただいておりましたが、規模の拡大に伴って大手町にオフィスを移転され、ボストン支社も開設されたとのことです。RSNA期間中の日曜日、外部からは私1人だけ内輪の会食にご招待いただきました。
RSNAには日本の企業が多数出展しており、日本人として誇らしく思います。ロンドン留学時代、同じ研究室のポルトガル人のPhDが、「日本には三菱だってトヨタだってある。ポルトガルには何にもない。」と嘆いていたのが印象に残っています。車産業や医療機器業界をはじめ、日本の科学技術は改めて素晴らしいと思います。私は英米仏と放射線科の研究・臨床留学をし、今では世界30ヶ国以上に友人がいますが、日本人の緻密さ・誠実さ・サービスは誇るべきものであり、そういった国民性が、日本の、ひいては世界の産業を支えているのだと実感しています。他のアジア諸国も台頭してきていますが、少数精鋭の利点を生かして、これからも世界をリードしていく日本であって欲しいです。私もその一端を担えるよう、身の引き締まる思いで今後も邁進していく所存です。